勝敗を分ける、曲がりくねったコースと雨=F1第11戦ハンガリーGP見どころ

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マクラーレン勢には不安も

前戦ドイツGPで自己最高位の4位に入った可夢偉はブダペストでも結果を残せるか 【写真:ザウバー】

 現在ランキングで首位に立ち、前戦ドイツGPで今季3勝目を記録したフェルナンド・アロンソ所属のフェラーリは、今回も優勝候補になってくるだろう。また、チーム部門のランキングでトップになっているレッドブル勢も優勝を争うと見られる。

 その一方、マクラーレン勢には不安も残る。ドイツGP決勝ではジェンソン・バトンが速さを見せて2位に入ったものの、雨で刻々とコンディションが変化していった予選でのマクラーレンは競争力を欠いていた。ドライバーは2人とも「タイヤに熱を入れられなかった」とコメントしているが、この問題を解決できずにハンガリーGP決勝が雨になった場合、マクラーレンが失速する可能性もある。

 また、ロータス勢にも優勝のチャンスはあると見られる。開幕から速さを見せ続けているものの、なかなか優勝には結び付けられていないロータス。だが、暑いコンディションを得意にしていることから、もし予選と決勝が暑い中で行われれば、チャンスは大きいだろう。逆に雨になった場合、ロータスがどのような競争力を見せるのか未知数だ。

ザウバー、ウエットでの対策がカギに?

 前戦ドイツGPでは、ほかのドライバーがペナルティーを受けて降格したこともあり、繰り上がりで自己最高位更新となる4位に入った小林可夢偉。このところツキに見放されたようなレースが続いていたが、可夢偉本人もこれで流れが変わることを期待している。

 ドイツGPでザウバー勢は、ドライでは速かったものの、ウエットコンディションではライバルに後れを取っていた。決勝がウエットになる可能性があることも考えると、ウエットで失速した原因を突き止め、対策することがいい結果を残すカギになるだろう。

 ハンガリーGPを終えると、F1は3週間の夏休み期間に入る。どのドライバー、チームも、いい結果を残して夏休み入りすることを目指すハンガリーGP。開幕は27日(金)現地時間10時(日本時間17時)。決勝は29日(日)現地時間14時(日本時間21時)にスタートする。

<了>

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