伝統と格式を誇る“テニスの聖地”で栄冠を手にするのは!? =ウィンブルドン展望

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ジョコビッチとナダルのトップ2が最有力

今年の全仏オープンを制したナダル(写真左)と前回のウィンブルドンの覇者・ジョコビッチ。この二人を中心に優勝争いが繰り広げられる 【Getty Images】

 テニスプレーヤーなら誰もが憧れる聖地“ウィンブルドン”。テニスのグランドスラム第3戦、ウィンブルドン選手権が25日、英国・ロンドンで開幕する。今年で126回目を迎える今大会。いよいよ戦いの火蓋が切って落とされる。

 男子の見どころ、それはやはりノバック・ジョコビッチ(セルビア)とラファエル・ナダル(スペイン)のトップ2の優勝争いだろう。ジョコビッチのグランドスラムの連勝が始まったのが昨年のウィンブルドン。その後ナダルは、昨年の9月の全米オープン、今年1月の全豪オープンの決勝でジョコビッチに連敗を喫し、王者の地位を長らく彼に明け渡していた。クレーコートキングとしては絶対に負けられない今年の全仏オープンで、ようやくジョコビッチにリベンジを果たし、テニスの調子も自信も取り戻しつつあるナダル。ウィンブルドンでは宿敵相手にどのようなプレーを見せてくれるのか、楽しみだ。

 かつては芝で無敵を誇ったロジャー・フェデラー(スイス)が、得意のコートでジョコビッチとナダルの優勝争いにどう絡んでくるかにも注目が集まる。ウィンブルドンではこれまで6勝を挙げているフェデラー。「自分にとってここは特別な場所」と語るフェデラーが、ピート・サンプラスのウィンブルドン最多7勝の記録に並ぶべく、王者復権をかけてトップ2に戦いを挑む。
 そのほか、ロンドン五輪も相まって母国の期待を一身に背負うアンディ・マレー(英国)、昨年の準々決勝でフェデラーにグランドスラム初の2セットアップからの敗戦という苦汁をなめさせたジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)、若手筆頭のフアンマルティン・デルポトロ(アルゼンチン)にも、トップに割って入る活躍を期待したいところだ。

 また、かつてないほどの盛り上がりを見せている日本勢男子。その中でも一番の注目はやはり全豪オープンベスト8の錦織圭(日清食品)だ。全仏オープンを欠場するも、けがからも復調しつつある錦織。ウィンブルドンではどんな活躍を見せてくれるのだろうか。全仏オープンでマレー相手に引けを取らないショットの数々を見せてくれた伊藤竜馬(北日本物産)、そしてウィンブルドン初勝利を狙う添田豪(空旅ドットコム)のプレーにも期待が集まる。

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