臼井優華、3連覇なるか? 井原高の団体3冠は?=全日本新体操ユース/男子新体操団体選手権見どころ
臼井が個人総合で優勝の最有力候補
個人総合で優勝の最有力候補と目される臼井 【小林隆子】
個人総合で優勝の最有力候補と目される臼井優華(岐阜・済美高)は、2011年度高校3冠(ユース、インターハイ、高校選抜)を達成。ユースチャンピオンシップは、今回優勝すれば3連覇となり、まさに「絶対王者」である。しかし、その臼井といえど、今回は楽には勝たせてもらえそうにない。青森山田高から永井直也(昨年ユース2位)、平野泰新(昨年ユース4位)、井原高(岡山)から佐能諒一(高校選抜2位)、小川晃平(高校選抜5位)、さらに、川西伸也(坂出工業高/高校選抜3位)らのライバルが「打倒臼井!」を目指してしのぎを削っているからだ。
超高校級の佐能が臼井に迫れるか?
臼井のライバルとして名乗りを上げる佐能 【小林隆子】
とはいえ、1つのミスで大きく順位が変わる男子新体操においては、4種目ノーミスが勝利の鉄則だ。その点、試合で大きなミスがほとんどない臼井の抜群の安定感は、高校生としては突出している。昨年11月の全日本選手権でも社会人、大学を相手に総合6位に入賞した力をもってすれば、3連覇の可能性はかなり高いと言えるだろう。
また、今大会には中学2年生から出場できるため、昨年度ジュニアチャンピオンの安藤梨友(NPOぎふ新体操クラブ)や、キューブ新体操所属の佐藤兄弟(綾人・嘉人・颯人の三つ子。昨年の全日本ジュニアには3人そろって出場。綾人は5位入賞)ら中学生も出場する。高校生に交じっての健闘に期待したい。
団体では井原高に注目
昨年のインターハイを制した井原高 【小林隆子】
井原高のライバルとなりそうなのは、インターハイ、高校選抜ともに5位と安定した力のある埼玉栄高と、個人では優勝候補の臼井優華を擁するNPOぎふ新体操クラブだろう。高校生5人にジュニアチャンピオン・安藤梨友を加えた混成チームは、高体連の試合には出場できないため、この大会でしか見ることができないドリームチーム。タンブリング力には定評のあるNPOぎふチームが、王者・井原にどこまで迫れるか注目したい。
<了>
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