“男の友情”によって実現する工藤公康の花道=4月7日 西武ドームで最後の勇姿
ストイックに体質改善に取り組んだ工藤
2010年には監督と選手としてシーズンを戦った 【写真は共同】
「工藤さんは結婚してから、いろんなことに関してストイックになっていった。すごく野球に対してマジメというか。別に、俺が不マジメというわけではないんだけどね(笑)。工藤さんはよりストイックになっていった」
10年、渡辺は監督として工藤を起用する立場になり、選手としての“化け物”っぷりが一層目についた。
「工藤さんは酒もタバコもやるし、コーヒーもすごく飲む。いろんな節制をしながら長く現役を続けたなら分かるけど、そうではない。29年も現役でできたのは、すごくいろんな勉強をしていたからだろうね」
工藤、秋山、渡辺が登場 ファンにとって待望のセレモニー
「工藤さんは西武に貢献してくださった人だし、そういうチャンスがあればいいなと思った。ひとつのプロ野球界の歴史が終わったので、けじめとして、最後の勇姿という形でマウンドに立ってほしい。心待ちにしているファンも多いと思う。かける言葉? 俺は引退試合のセレモニーをやったことがないから、『どんな感じでした?』って聞こうかな(笑)」
盟友の工藤が立つ、最後の西武ドームのマウンド。捕手を務める渡辺は、その勇姿を目に焼き付けるつもりだ。
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