佐々木監督「経験値を与えながらカップを獲得したい」=キリンチャレンジカップ メンバー発表会見

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個の技術をグループで消したい

――経験もさせて、結果も求めなければならないとおっしゃっていたが、五輪まで4カ月に迫ったこの時期のキリンチャレンジカップの位置づけをどう考えているか?

 欧州のメンバーが全員来ますから、今のベストメンバーを1つを作り、もう1つは経験させるメンバーも含めてというプランも一時期は考えていましたけれども、現状故障などもあってできない。それ以外のベストメンバーに、新たな選手を投与しながら、どれだけ新たな選手ができるか。逆に切り替えてそういう形にしないと、次につながっていかないので、(プランを)切り替えたのは確かにありますね。

――上田委員長に確認したい。一部報道で大会前に練習試合を行う予定とあったが、何か決まっていることがあったら教えてほしい

佐々木 現実的に公開してやるということはできないので、そういうこともプランとしてあります。

――GKは2人だけ選ばれている。国内の試合では3人選んでもいいのかなと思ったが、五輪は2人ということでそういうことを想定しているのか? あるいはほかに意図があるのか?

佐々木 天野選手も練習生ということにしているんですが、今回正式な登録は2人となりました。「3人呼んでも」というところも確かにあるんですが、まずこの2人を集中的に強化したいという狙いが大きいですね。もちろん山郷(のぞみ)選手という素晴らしい選手もいるんですが、彼女のベースは分かっているので、まずはこの2人を大会、キャンプを通じてもうちょっと成長させないといけないなと。チームでもやっていただいているんですが、代表でももっと強化していきたい、集中してやりたいということを考えての選考です。

――それは和歌山合宿とアルガルベカップの結果を見た中での判断なのか?

佐々木 和歌山、アルガルベを見た中で、福元選手はそこそこやってくれたんですが、海堀選手の状況をいまひとつ僕らはまだ評価していない。その中で、質を上げていかないといけないという要素もありますので、人数を絞ったかたちになっています。

――試合も含めてまとまった期間での強化となる。五輪に向けて世界トップクラスの舞台で、今、佐々木監督がよりチームとして上積みを期待している部分はどういったところになるのか?

佐々木 やはり米国にしても、ブラジルにしても個の技術、パワー、スピードとわれわれを超えるだけの人材がたくさんいます。1対1の部分で人に強くなるというところ。われわれのボールを動かすところの精度・コンビネーションの質をもっと上げていかないといけない。あと相手の個、米国でいえばスピード、パワー、高さを含めたもの。ブラジルでいえば個の技術。そういった部分をグループで消すいうところ(のレベル)を上げていくのが大きな狙いです。

 まだ、両会場ともに席があるということですので。こんなカードは世界大会でもそうは見られないですからね。ぜひ皆さん、テレビもいいんですが、スタジアムでお願いします。もちろんカップは狙いにいきます。また皆さんに元気になってもらう試合を見せたいと思いますので、よろしくお願いします。

<了>

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