日菜太を待ち構えるオランダの名伯楽=1.28ショウタイム

遠藤文康

日菜太の対戦相手アンディ・リスティ(左)を指導するルシアン・カルビン 【遠藤文康】

 バダ・ハリ引退試合が目前となった1月28日(現地時間)のIt’s Showtime(イッツ・ショウタイム)オランダ大会。従来はオープニングファイト・パート1・パート2の三部構成の形だが、今回は大会ナンバリングとして「ショウタイム54」そして「ショウタイム55」という取り扱いとなった。

 日本から参戦する日菜太は「ショウタイム54」の第2試合に出場。現地時間午後6時半・日本時間で深夜午前2時半ごろの予定。対戦相手は南米スリナム本国からアンディ・リスティ。
 過去にオランダの植民地だったことからオランダに移住したスリナム人は100万を遥かに超える。アーネスト・ホーストをはじめとしてキック選手も多数いる。しかし本国南米スリナムから頭角を現したキック選手はこのリスティが最初。当初はドラゴとの対戦予定だったが相手が日菜太と知ったドラゴは現地オランダでの対戦を拒否。交替選手として抜擢されたのがアンディ・リスティだった。

ロブ・カーマンを育てたカルビンが指導

【スポーツナビ】

 昨年9月のベルギーでのイッツ・ショウタイム70kgトーナメントでは第一リザーバーだったリスティ。正式トーナメント選手でもおかしくない実力の持ち主。これまでオランダに来た時はホーストの指導を受けていたが、昨年秋からはスキルアップを目指しルシアン・カルビンジムに所属。以来数カ月を経てかなりな技術的変ぼうを遂げているだろうと思われる。
 70年代にメジロジムでコーチをしながら対角線コンビネーションを確立したのがルシアン・カルビンだ。その技術は広く全世界で応用されている。
 イッツ・ショウタイム第1回大会はロブ・カーマン引退試合がメインだった。試合後の引退スピーチで『この日までキックを続けて来られたのはルシアン・カルビンがいたおかげです』とリング上で帝王カーマンに言わしめている。

 ヒザ攻撃に重きを置くカルビン流をリスティが習得しつつあることは想定できる。そしてリスティの持ち味であるメガトン左パンチ。日菜太とリスティ。両者がどのような試合展開を見せるのか大変楽しみだ。

■It’s Showtimeオランダ大会
1月28日(土・現地時間)オランダ・WTC Expo 

【第1部 54】

<第6試合 ヘビー級>
タイロン・スポーン
メルビン・マヌーフ 

<第5試合 It's Showtime 73kg級タイトルマッチ>
ロシネ・オズニ
ヨハン・リドン

<第4試合 ヘビー級>
リカルド・ヴァン・デン・ボス
ベン・エドワーズ

<第3試合 95kg契約>
サハク・パーパリヤン
ムラッド・ボウジディ

<第2試合70kg契約>
アンディ・リスティ
日菜太

<第1試合 70kg契約>
アンリ・ファン・オプスタル
ハフィド・エル・ボウスタティ

【第2部 54】

<第6試合 ヘビー級 バダ・ハリ引退試合>
グーカン・サキ
バダ・ハリ 

<第5試合 It's Showtime ヘビー級タイトルマッチ>
ダニエル・ギタ
ヘスディ・カラケス

<第4試合 70kg契約>
ムラト・ディレッキー
ロビン・ファン・ロスマレン

<第3試合 ヘビー級>
エロール・ジマーマン
リコ・ヴァンホーヴェン

<第2試合 70kg契約>
ハルト・グリゴリアン
クリス・ンギンビ

<第1試合 ヘビー級>
マイケル・ドゥート
アンデウソン・シルバ
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