「シンヤ・アオキはUFCで戦ってほしい」=フォティータCEOインタビュー

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日本のUFCファンにメッセージを送るズッファ社のフォティータCEO 【長谷川亮】

 2月26日、さいたまスーパーアリーナでUFC144(UFC JAPAN)が開催される。11月28日、都内でズッファのロレンツォ・フォティータCEOや、出場選手が参加した記者会見が行われた。

 会見後、目まぐるしいスケジュールの合間を縫って、フォティータCEOがインタビューに応じてくれた。ズッファ体制となって初めてのUFC開催に向け、フォティータCEOが熱い想いを語った。

■以前のUFCと我々が行っているイベントは全く別物だ!

――たった今、UFC JAPAN開催のプレスカンファレンスを終えたばかりのロレンツォ・ファティータZuffa CEOです。会見が終わって、率直な感想を教えていただけますか?

フォティータ 良いプレスカンファレンスだった。メディアも強い関心を持ってくれていたようだし、彼らもようやくUFCが日本にやってくることを喜んでくれているように感じた。

――会見でのランペイジ・ジャクソンの意見のように、かつて日本で戦ったことのあるファイターは、必ず日本の静かな観客の姿勢を褒めてくれます。と同時に、日本ではメディアも非常に静かです。今日の会見でも、米国の大会のように質疑応答の際、多くの質問が飛ぶことはありませんでした

フォティータ 質問が少ないことは問題ではないよ。それが、日本の文化、習慣だと私たちは受け止めている。私たちの最初のイベント開催に関して、メディアが歓迎してくれて、ファンにそのことを伝えてくれることが大切なんだ。ただ、会見前、多くの人々がUFCに日本に帰ってくるという気持ちを持っていたようだけど、その部分に関しては、私は同意できない。

――それはどういうことでしょうか?

フォティータ 2000年末にズッファがUFCを買い取り、2001年より運営するようになって以来、UFCはそれ以前のUFCとは別モノになっている。私たちが仕切っているUFCは一度として、日本にはやってきていないんだ。

――UFC JAPANはセマフォア・エンター・テインメント・グループ(SEG)が運営している時代のイベントでした

フォティータ ようやく日本、そしてアジアのファンがUFCに触れることができる機会が得らえるようになり、とても嬉しいんだよ。TVの画面を通してUFCを視聴するのと、ライブで観戦するのは、全く違う印象を持つはずだ。

――確かSEG時代に行われたUFC JAPANをロレンツォさんは、観戦したことがあると記憶しています

フォティータ 2000年12月のUFC JAPANを見ている。ティト・オーティズがメインイベントを戦った大会だよ。彼は誰と試合をしたんだっけ?

――パンクラスの近藤有己選手ですね

フォティータ そうだ、ユーキ・コンドーだ。パット・ミレティッチとケンイチ・ヤマモトが戦ったし、チャック・リデルがアンダーカードでジェフ・モンソンと試合をしたイベントだよ。良い大会だったけど、UFCを名乗るには非常に小さなイベントだった。あの大会と我々が行っているイベントは、全く別物だ。

日本のファンにも本当のUFCを感じてほしいんだ

出場選手たちとともにUFC日本大会記者会見に出席したフォティータCEO 【長谷川亮】

――最近、あの大会を改めて視る機会があったのですが、日本人リングアナの登用など、当時はそれほど気にならなかったことが、今からすると違和感がありました。それはズッファが運営するUFCのパッケージが、それだけ完成しているからだと気付いたんです

フォティータ 日本人のリングアナウンサーだったかい? その辺りは覚えていないね。我々はラスベガスで行われている大会、ロンドン、リオデジャネイロで開かれているイベントを、そのまま日本に持ち込むつもりだ。日本のファンだって、本当のUFCを観てみたいに違いない。ブルース・バッファーがリングアナウンサーを務める。

――それは個人的にも嬉しいです

フォティータ ブルースはショーの冒頭で、何か気の利いた日本語を彼は使うことになるだろう(笑)。ただ、彼が話すのは英語だ。煽り映像など、スクリーンでは日本語を使って、きちんとファンには何が行われているのか、分かってもらうようにするけど、やはり日本のファンにも米国でどんな大会が行われているかを感じてほしいんだ。

――試合後のインタビューに関しては、いかがでしょうか? 日本の多くのファンはジョー・ローガンが話す英語を理解できないです

フォティータ そうなんだよね。だから、ファンの前で行うインタビューには必ず通訳をつけることにするよ。さいたまアリーナに2万人の観客が訪れ、経済効果のあるイベントになる。

――UFC JAPANがライブイベントとして、日本で成功を収めるには、日本のファイターの活躍が不可欠ですが、正直なところ米国人、ブラジル人を相手にして、日本のファイター達は苦戦を強いられています

フォティータ ユーシン・オカミは世界戦で敗れただけで、本当に素晴らしい活躍を見せている。UFCという成功の場で、ベストファイターに敗れただけなんだ。UFCはベスト・ファイターが集まっている舞台だからね。

――今回、出場する日本人ファイター以外にもロレンツォさんが興味を持っている日本人ファイターは存在しますか?

フォティータ シンヤ・アオキにUFCで戦ってほしいと思っている。そして、サトル・キタオカ。今後も、UFCは日本人に限らず、世界中からベストファイターに上がってもらえるようにしたい。目指すところはそれだけなんだ。

――今日はお忙しいなか、ありがとうございました。最後に日本のUFCファンにメッセージをお願いします

フォティータ 日本のUFCファンの皆さん、もうチケットを購入する準備はできていますか? 2月26日には、信じられないほど素晴らしい大会、我々が世界中で行っているイベントを日本で開催します。
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