ウルグアイ代表のフォルラン「素晴らしい仲間と偉業を達成できてうれしい」=決勝・パラグアイ戦後選手コメント

藤坂ガルシア千鶴

ウルグアイがパラグアイに快勝し、史上最多15回目の南米王座に輝いた 【写真:ロイター/アフロ】

 サッカーの南米王者を決めるコパ・アメリカ(南米選手権)の決勝が24日(日本時間25日)、アルゼンチンで行われ、ウルグアイがパラグアイを3−0で下し、6大会ぶり15回目の優勝を決めた。
 ウルグアイは前半11分にルイス・スアレス(リバプール)が先制すると、ディエゴ・フォルラン(アトレティコ・マドリー)が同41分、後半44分に追加点を奪った。なお、大会の最優秀選手にはスアレスが選ばれた。

 以下は、試合後のウルグアイ代表選手のコメント。

ディエゴ・フォルラン(アトレティコ・マドリー)

「素晴らしい仲間と偉業を達成できてうれしい」

(コパ・アメリカは)祖父も親父もとったタイトルだから、今度は自分の番だった。フォルランの苗字はこれで歴史に残る。このウルグアイ代表の仲間たちは、優勝にふさわしいグループだった。この優勝のために今まで、選手自身はもちろん、監督とスタッフ、僕らの家族も含め、みんなが努力を積み重ねてきた。長年のプロジェクトが実を結んだ。チームは目標のために一丸となって頑張ってきた。これほど素晴らしい仲間たちと偉業を達成することができて、本当にうれしい。

ルイス・スアレス(リバプール)

「アルゼンチン戦が優勝の鍵だった」

 今日は代表にとって理想的な展開だったといえる。立ち上がりから、僕らは早めにゴールをマークするつもりだった。幸い、それを現実のものにでき、その後は冷静なゲーム運びができた。後半は反撃に出たパラグアイを抑えるために引き気味の体勢に入り、相手に主導権を譲ったが、ウルグアイは優勝するにふさわしいパフォーマンスを見せたと思う。

 今大会で、僕らが最も苦戦したのはアルゼンチン戦だった。ルソ(ペレス)が退場になって1人少ない状態で、僕らは持ち前の“ガーラ”(ウルグアイ人の持つ根性)でアルゼンチンの猛攻を耐え抜いた。あの試合で選手1人ひとりが出し切った力こそ、その後、優勝を目指すための鍵となったと思っている。

ディエゴ・ルガーノ(フェネルバフチェ)

「この優勝は偶発的なものではない」

 この優勝は偶発的なものではない。この瞬間を夢見て、僕らは共に長年努力を重ねてきた。素晴らしいチームメートたちと一緒に(優勝を)堪能したい。この仲間たちと祝福できるなんて最高だ。国の人々にも喜んでもらえたらうれしい。ウルグアイは南米一の名にふさわしいチームであることを見せられた。

<了>
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著者プロフィール

89年よりブエノスアイレス在住。サッカー専門誌、スポーツ誌等にアルゼンチンと南米の情報を執筆。著書に「マラドーナ新たなる闘い」(河出書房新社)、「ストライカーのつくり方」(講談社新書)があり、W杯イヤーの今年、新しく「彼らのルーツ」(実業之日本社/大野美夏氏との共著)、「キャプテンメッシの挑戦」(朝日新聞出版)を出版。

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