柏から独移籍の大津「ゴールやアシストで結果を残したい」=メンヘングラッドバッハ移籍会見

鈴木潤

日本を代表してプレーできるように

「不安はない」と語った大津。ドイツでの新たなチャレンジが始まる 【鈴木潤】

――練習に参加した時に印象に残った選手はいたか。ブンデスリーガは各国代表の選手が集まるリーグだが、個人的に気に入っている選手がいれば教えてほしい

大津 日本代表選手が活躍しているので、彼らに負けないように、日本を代表してプレーできるように、そういうことしか考えていないです。(メンヘングラッドバッハの選手は)名前と顔がまだ一致していないんで。でも、レベルは高いですし、そういう意味では毎日が戦いになると思うので、しっかりアピールしていきたいです。

――プロのベースを作ったレイソルにいて良かったと思うこと、印象に残った試合があれば教えてほしい

大津 自分が柏レイソルに入って最初の方から使っていただいて、自分の中でも試合に出るたびに少しずつ成長を感じたり、どんどん慣れていき、試合運びも分かるようになってきました。思い出の試合ですか……初ゴールを決めた試合もそうですけど、やっぱり降格した年に自分がもっと力になりたかったとか、降格したシーズンは自分の中でも活躍できたシーズンだったし、そういう意味ではあのシーズン(2009年)が思い出深いシーズンでした。

――大津選手が入団してから伸びたところ、海外でも通用するところはどこか?

小見 高校生のころに大津を見にいった時から、前線の選手が結果を残すといえば、得点を取ったりアシストをしたりになるんですが、自分で局面を打開できる、フェイントやドリブルであったりするところでちょっとスタイルの違いを感じていました。
 つい最近も大津の良いプレーを編集した映像を見たんですが、やっぱりうまいなと思うシーンが連続していました。普通の選手と違った良さ、例えばボディコンタクトをしながら、回転しながらとか、ほかの選手にプレーできない異質な部分を持ち、それでなおかつゴールへ向かう意識を持つという、一番DFにとっては嫌な選手だと思います。そういう特徴は若いころから感じていたので、高校を出てうちに来て、1年、2年で強さも増してきた。本人も言っていましたが、ドイツの一流の選手に交じっても、体としても気持ちとしても感触をつかめれば、相手が変わっても十分やっていけると思います。

――レイソルでやり残したことはあるか?

大津 4年間、自分の中では良い経験をして成長につながったので、やり残したことはないです。あとは、向こうに行って恩返しをするだけです。

――移籍に対し、期待と不安はどちらが大きいか?

大津 不安はないです。不安があったら行けないので、そこは覚悟を決めているので大丈夫です。

――ドイツに行って一番伸ばしたい部分は?

大津 プレーに慣れるというか、スピード感であったり、その国々でプレースタイルは違うんで、そういう試合に出ることによって雰囲気をつかまないといけないとは思います。あとは自分のプレーを出すだけです。

――移籍が決まるまで時間がかかったが、日本に帰ってきてチームに合流し、どのような心境だったか?

大津 どちらでやるにしても、まずは自分のプレーが良い方向に向かわないといけない。しっかりとやることだけを心掛けていたので、問題はなかったです。今は移籍が決まって落ち着きましたので、良かったと思います。

<了>

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著者プロフィール

1972年生まれ、千葉県出身。会社員を経て02年にフリーランスへ転身。03年から柏レイソルの取材を始め、現在はクラブ公式の刊行物を執筆する傍ら、各サッカー媒体にも寄稿中。また、14年から自身の責任編集によるウェブマガジン『柏フットボールジャーナル』を立ち上げ、日々の取材で得た情報を発信している。

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