U18日清食品 近畿ブロックリーグ2024 男子 レポート 松尾和「僕たちはまだまだ成長できる」滋賀レイクス U18(B.LEAGUE U18)
【©U18日清食品リーグ】
「私たちはこの大会の中ではもちろん、B.LEAGUE U18の中でもアンダーサイズなチームです。強豪チームを相手に40分間を互角に戦うことはできませんでしたが、1試合の中で15分から20分は走り勝てた試合もあったし、留学生のいるチームにもスピードで勝負できるという手応えは、選手たちの自信になったと思いますし、大会を通じて成長することができました」
キャプテンの松尾選手もこの大会を通じて成長を遂げた一人です。試合を終えるたびに選手たちだけでミーティングを行い、その試合で見えた課題や自分たちの強みをチームで共有していたと教えてくれました。
「報徳学園との初戦に大差で負けた時には、自分たちのバスケを表現することもできずに全員が下を向いてしまったのですが、大会を戦っていく中で良い流れの時は強豪チームにも五角以上の戦いができました。その時間をどれだけ長くできるか、そして悪い流れが時にどれだけ耐えられるかが大切だとチーム全員で共有して、この大会を戦い抜きました。自分が中心となって、どんな状況でも絶対に下を向かない強い気持ちを全員が持ち続けたことで、昨日の天理(奈良県)との試合に勝利できたと思いますし、今日の阪南大学との試合もあきらめない姿勢は表現できたと思います」
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「私たちの強みであるスカウティングをベースに、選手たちに次の試合に向けた準備を伝えますが、試合の中でも様々なことが起こります。その時に経験のある根間コーチやU15を担当している木村コーチがいてくれるのはすごく心強かったですね。実際、阪南大学戦も留学生のダイブをどうやって守るかなどの準備や試合中のアジャストなどもより良い形で対応できました」
コーチ陣がスカウティングに自信を持っているからこそ、試合後の課題はより解像度が高くなり、これから取り組むべき練習を明確してくれます。寺下コーチは笑顔でこう続けます。「今日の試合でも、阪南大学の松本星希選手をどう止めるのかという話の中で、彼は素晴らしい選手だからすべては止められないと伝えました。だからこそ『ここだけは守ろう』とチームで決めていたのですが、全部やられてしまいました。そういった圧倒的な力を持っている選手にどうやってチームで対応していくかがこれからの課題です。格上のチームに勝っていくためには、これを繰り返して遂行力を上げていくしかありません」
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「この大会に出場するまではユースチームとの対戦ばかりで、B.LEAGUE U18のレベルしか知りませんでした。このレベルを知ったことで、今の自分たちに満足せず、意識高く練習をやっていかなくてはいけないと感じています。留学生のいるチームと対戦したことで、最後のフィニッシュのところに全員が課題を持つことができましたし、自主練でそこを意識してきたことで、今日の試合は留学生がヘルプに来る前にシュートに持ち込んだり、そもそもブロックに来られないような展開を作ったりすることもできました。この経験をきっかけに僕たちはまだまだ成長できると感じています」
「U18日清食品 近畿ブロックリーグ2024」を通して、滋賀レイクス U18が初めて体感した高校バスケのトップレベル。その環境は自分たちがまだまだ成長できることを教えてくれる貴重な機会となりました。これからの戦い、そして来年以降のチームにとって、この経験がチームの自信となり、さらなる飛躍を見せてくれるはずです。
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