ウルグアイ代表のスアレス「大切なのは良いプレーをすること」=チリ戦後選手・監督コメント

藤坂ガルシア千鶴
 サッカーの南米王者を決めるコパ・アメリカ(南米選手権)が8日(日本時間9日)、アルゼンチンで行われ、ウルグアイはチリと1−1で引き分けた。ウルグアイは初戦のペルー戦に続き、2試合連続ドローとなった。一方、チリは勝ち点4とし、グループリーグ突破へ前進している。

以下は、試合後のウルグアイ代表選手・監督、チリ代表監督のコメント。

ルイス・スアレス(リバプール)

「大切なのは良いプレーをすること」

 残されるのはメキシコとの(グループリーグ)最後の試合だ。彼らが今大会でどのようなプレーをしているかを知っておく必要はあるが、大切なのは自分たちが良いプレーをすること。グループリーグを突破するかどうかはわれわれの手に懸かっている。

フェルナンド・ムスレラ(ラツィオ)

「幸い1失点に抑えることができた」

 今日のチリはしっかり(守備を)固めて、素早い攻撃を仕掛けてきた。ゴール前ではありとあらゆる距離、角度、高さからシュートを放ってきたが、幸い1失点に抑えることができた。

オスカル・タバレス監督(ウルグアイ)

「カバーニの回復は時間がかかる」

 試合の最初のプレーでカバーニが(ファウルのために)けがをしてしまったが、主審は笛を吹きもしなかった。(カバーニは)ひざのじん帯を損傷しており、回復までには時間がかかるだろう。今日の試合ではムスレラの活躍をたたえたい。チームにGKがいないと嘆く声を耳にしたが、彼は質の高いGKであり、さえているときもある。彼のセービングがスコアにも大きく影響した。続くメキシコ戦では勝たねばならない。残された道はそれだけだ。簡単には勝てないだろうが、不可能ではない。

クラウディオ・ボルギ監督(チリ)

「目指すサッカーはビエルサと同じ」

 ウルグアイと対戦するにあたって最も大きな問題は、彼らが絶対にギブアップしないということだ。相手のFW陣はポジションを固定せずに動き回るので、細心の注意を払う必要があったが、先制された後でようやくそれに気づいた。ウルグアイの選手たちはタフだが、われわれはバルディビアが入ってから挽回(ばんかい)できた。良くないプレーで勝つよりも、(今日のように)良い内容で引き分けるほうがいい。このまま良いプレーを続けていけば、いい結果が得られるだろう。(ビエルサ前監督との違いについて)フォーメーションに違いはないが、わたしはよりポゼッション重視のサッカーを好んでいる。だが選手たちもほとんど変わっていないし、目指しているものも同じと言えよう。

<了>
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著者プロフィール

89年よりブエノスアイレス在住。サッカー専門誌、スポーツ誌等にアルゼンチンと南米の情報を執筆。著書に「マラドーナ新たなる闘い」(河出書房新社)、「ストライカーのつくり方」(講談社新書)があり、W杯イヤーの今年、新しく「彼らのルーツ」(実業之日本社/大野美夏氏との共著)、「キャプテンメッシの挑戦」(朝日新聞出版)を出版。

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