アルゼンチン代表のテベス「サポーターから罵声を浴びるのはつらい」=コロンビア戦後選手・監督コメント

藤坂ガルシア千鶴

開催国のアルゼンチンは2試合連続のドロー。サポーターからはブーイングを浴びせられた 【写真:AP/アフロ】

 サッカーの南米王者を決めるコパ・アメリカ(南米選手権)が6日(日本時間7日)、アルゼンチンで行われ、開催国のアルゼンチンはコロンビアと0−0で引き分けた。アルゼンチンは開幕戦のボリビア戦に続き、2試合連続ドローとなった。一方、コロンビアは勝ち点4でグループAの首位に立っている。
 以下は、試合後のアルゼンチン代表選手・監督のコメント。

カルロス・テベス(マンチェスター・シティ)

「サポーターから罵声を浴びるのはつらい」

(コロンビアは)手ごわい相手だった。パスを回しながらの攻撃がなかなかうまくいかなかった。(今大会は)全試合がハードなものになると分かっている。(母国のサポーターから)罵声(ばせい)を浴びるのはつらいが、この状況を変えられるかどうかは、われわれ自身に懸かっている。

ガブリエル・ミリート(バルセロナ)

「面白くないが、これが現実」

 思い通りのプレーができなかったことも、サポーターからブーイングを浴びたことももちろん面白くないが、これが現実であり、これがサッカーだ。本来のレベルでプレーできなかったことは自分たちが一番よく分かっている。まだ(グループリーグ突破の)可能性は残されているので、必要以上にドラマチックになることはない。ゲーム直後に反省するのは難しいが、後で冷静に分析して次につなげたい。

セルヒオ・バティスタ監督

「センターFWが必要かもしれない」

 この2試合で思い通りのゲームが展開できず、秩序のないプレーとなってしまった。正確なパスで効果的に攻撃を仕掛けられるガゴを(後半途中から)投入し、中盤でひし形を作ってゴール前への到達率を高めようとしたが、チームとして機能しなかった。中盤から前線までの流れがスローだったために、選手たちが焦る場面も見られた。(グループリーグ最終戦のコスタリカ戦で)勝てば勝ち点5となって決勝トーナメントに進出できる。(コスタリカ戦は)われわれにとってはファイナルだ。

(イグアインのようなセンターFW、パストーレのようなゲームメーカーを入れることは構想にないのか?)そういったアイデアはもちろんある。わたしは基本的に一度作戦を立てた以上、試合ごとに(プランを)変えることはあまり好きではないが、もしかしたら“9番”(センターFW)が必要かもしれない。

(コロンビア戦では勝ち点2を失ったのか、勝ち点1を獲得したのか?)勝ち点2を失ってしまった。次の試合に向けて、今日の試合を見直して分析し、戦術を変える必要があるかどうかを吟味したい。この選手たちを信じているし、われわれがやっていることにも自信がある。

<了>
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著者プロフィール

89年よりブエノスアイレス在住。サッカー専門誌、スポーツ誌等にアルゼンチンと南米の情報を執筆。著書に「マラドーナ新たなる闘い」(河出書房新社)、「ストライカーのつくり方」(講談社新書)があり、W杯イヤーの今年、新しく「彼らのルーツ」(実業之日本社/大野美夏氏との共著)、「キャプテンメッシの挑戦」(朝日新聞出版)を出版。

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