以下、投票結果を見ていく。

■ア・リーグ外野手　ファン投票結果
１　ホセ・バティスタ（ブルージェイズ）　７４５万４７５３
２　カーティス・グランダーソン（ヤンキース）　６６８万３８７７
３　ジョシュ・ハミルトン（レンジャーズ）　４６４万６３９４
４　ジャコビー・エルズベリー（レッドソックス）　４６０万９６６７
５　カール・クロフォード（レッドソックス）　３２１万３５８１
６　ネルソン・クルーズ（レンジャーズ）　２７０万４２４９
７　イチロー（マリナーズ）　２５２万８５３２

■ア・リーグ外野手　選手間投票結果
１　ホセ・バティスタ（ブルージェイズ）　７４０
２　カーティス・グランダーソン（ヤンキース）　６１７
３　ジジャコビー・エルズベリー（レッドソックス）　３０１
４　マット・ジョイス（レイズ）　２６２
５　ジョシュ・ハミルトン（レンジャーズ）　２１９
６　カルロス・クエンティン（ホワイトソックス）　１８９

　出場はファン投票が優先されるのでバティスタ、グランダーソン、ハミルトンがまず当確。選手間投票では、バティスタらファン投票で選出された３人を除いた上位３人が控え選手として出場できるので、ここで、エルズベリー、ジョイス、クエンティンが滑り込んでいる。カダイアーは、ツインズから誰も選出されていないことから、彼がチームを代表する形で選ばれた。

　やはりイチローが選出されなかった結果というのは、５月中旬から６月上旬にかけての不振が如実に反映されたものといえる。６月１０日に欠場した後、１１日から再びヒットを積み重ねたが、イメージの回復にはつながらなかった。

　チームメートのジャック・カストは選手間投票の締め切り前、「今季の成績も大切だけど、ある程度これまでの実績も大切」と自身の投票基準について話していた。そういう選手が多ければ望みが持てたものの、マイク・カープらは、「今季の成績を参考にして選ばれなければいけないと思っていた」と話すなど、投票慣れしていない若い選手の中にはそういった意識の選手もいたようだ。

　ただ、結果そのものは妥当。成績的にはイチローより上でも選ばれなかった選手もいる。イチローといえど、この成績では……ということか。

　ところで、イチローが、シーズン中に３日もの休みを得るのはメジャーに来てから初めてだが、どうするのかとの問いに、「これから考えることでしょ」と、やはり多くを口にしなかった。

　ちなみに、リーグは３人目の子どもが今日、明日にも産まれる予定だという。「昨日の夜も病院に駆け込んだ」のだそうだ。よって来週のオールスターブレークは「産まれてくる赤ちゃんの世話をする予定だった」というものの、良い意味で予定が変わってしまった。

＜了＞