アルゼンチン代表のメッシ「取り乱すほどのことではない」=ボリビア戦後選手・監督コメント

藤坂ガルシア千鶴

開幕戦でノーゴールに終わったメッシ。アルゼンチンはボリビアと引き分けた 【写真:ロイター/アフロ】

 サッカーの南米王者を決めるコパ・アメリカ(南米選手権)が1日(日本時間2日)、アルゼンチンで開幕し、開催国のアルゼンチンはAグループの初戦でボリビアと1−1で引き分けた。アルゼンチンは後半2分にボリビアに先制されたが、途中出場のセルヒオ・アグエロが30分に同点ゴールを決めた。
 以下は、試合後のアルゼンチン代表選手・監督のコメント。

リオネル・メッシ(バルセロナ/スペイン)

「取り乱すほどのことではない」

(後半開始早々の)思わぬ失点にやられた。クン(アグエロ)のゴールのおかげで同点に追いつくことができたけれど、目標(勝つこと)を達成できなかったのは残念だ。まだこれから改善できるところを、少しずつ直していかなければならない。もちろん、今重要なのは冷静さを失わないこと。(初戦で)勝てなかったからといって、取り乱すほどのことではない。残された2試合で勝つだけだ。

セルヒオ・アグエロ(アトレティコ・マドリー/スペイン)

「ツキがなかった」

 これは(大会の)デビュー戦。冷静になってミスを直すだけだ。現代のサッカーはそれほど甘くないから、ライバルに勝つこともたやすいことではない。やれるだけのことはやったけど勝てなかった。僕らは最終的に何度も相手ゴール前に到達できたけれど、追加点はならなかった。ツキがなかった。もっとボールを持てるようにして、はっきりした形で攻められるように改善すべきだ。

カルロス・テベス(マンチェスター・シティ/イングランド)

「初戦が容易でないことは分かっていた」

 いいプレーができなかった。初戦が容易でないことは分かっていた。相手(ボリビア)は中盤で積極的に競り合った。(結果を)主審のせいにするわけにはいかない。ファンは、僕らがどの試合も5−0で勝てると思っているかもしれないが、そうではない。いかなる試合も楽勝はできないだろう。

セルヒオ・バティスタ監督

「大会はまだ始まったばかり」

(同点は)予想外の結果だったが、まだ(大会は)始まったばかりだ。次の試合までにゆっくりと今日の試合の反省点を見直し、改善できるようにしたい。デビュー戦は難しいもの。もちろん勝ちたかったが、チームが見せたパフォーマンスには満足している。選手たちは全力を尽くしてくれた。

(次のコロンビア戦に向けて戦術を変えるか)いや、何も変えるつもりはない。ミスを改善するだけで、そのミスもさほど多くはない。まずは、グループステージを突破するために集中して、チームを改善していきたい。バルセロナのようにプレーさせるつもりはない。われわれが目指しているのは、バネガとメッシを中心にボールを支配しながら攻めること。これから試合を重ねていく上で調整していくつもりだ。今日できなかったことをできるようにするだけで、それができるだけの選手はそろっている。

(ゴールになかなか到達できなかったことについて)バリエーションはあるので、改善して相手ゴールをもっと攻められるようにしたい。繰り返すが、大会はまだ始まったばかりだ。

<了>
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

89年よりブエノスアイレス在住。サッカー専門誌、スポーツ誌等にアルゼンチンと南米の情報を執筆。著書に「マラドーナ新たなる闘い」(河出書房新社)、「ストライカーのつくり方」(講談社新書)があり、W杯イヤーの今年、新しく「彼らのルーツ」(実業之日本社/大野美夏氏との共著)、「キャプテンメッシの挑戦」(朝日新聞出版)を出版。

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント