TUF13シーズンウィナーはファーガソン!=UFC

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「TUF13シーズン」を制しズッファとの6ケタ契約を手中に収めたファーガソン 【Zuffa LLC via Getty Images】

 6月4日(土・現地時間)、米国ネバダ州ラスベガスのザ・パールでは、The Ultimate Fighter Season13 Finale「TEAM LESNAR vs TEAM DOS」が開催された。

 米人気リアリティショーで、13シーズン目となるジ・アルティメット・ファイター。ブロック・レスナーとジュニオール・ドスサントスをコーチに迎え、ウェルター級ファイター14名が生き残り合戦を繰り広げた結果、ファイナルに駒を進めたのは、チーム・レスナーのトニー・ファーガソン、チーム・サントスのラムジー・ニジェムだった。

 両者による決勝戦は、パンチの交錯からファーガソンが先制のテイクダウンを決めるなど、序盤からスピード感溢れる攻防をみせたが、1R終盤、ニジェムの左に右クロスを決め、さらには返しのフックを叩き込んだファーガソンがTKO勝ちで、シーズンウィナーに。涙を浮かべ、「子供たちの良い手本になりたい。あんまり試合展開は覚えていない」と語ったファーガソンは、ズッファとの6ケタ契約を手中に収めた。

 また、セミファイナルでは、WEC最後のライト級王者アンソニー・ペティスと、アンストッパブル・ファイター=クレイ・グイダが激突。序盤からテイクダウンに成功したグイダは、トップキープからパウンドという勝利の王道を突き進むと、中盤以降も、執拗なケージレスリング+テイクダウンでペティスを削る。下からサブミッションを仕掛けていくペティスだったが、最後まで戦局を渡さず、試合を運んだグイダが判定3−0(30−27、30−27、30−27)で勝利を挙げている。

ファーガソンがズッファとの6ケタ契約ゲット!

【Zuffa LLC via Getty Images】

 TUFシーズン13決勝戦。いきなり両者の拳が交錯し、ファーガソンがテイクダウンを奪う。ニジェムの潜りを潰し、トップをキープしたファーガソン。ニジェムのシッティングからのシングルを潰し、バックをうかがうも、乗りすぎて前方回転をして立ち上がる。

 開始直後からハイスパートMMAに大きな歓声が上がると、両者とも呼吸を整えるように距離をうかがう展開に。ファーガソンが低い姿勢から左を伸ばすと、ニジェムも左ローから、得意のラッシュへ。

 この前進にテイクダウンを合わせたファーガソンだが、ニジェムもこれを耐え切り、再び距離を取る。両者の左が交錯すると、ニジェムの右がファーガソンの顔面を捉える。ヘッドスリップから左ジャブを伸ばすファーガソン。ニジェムも右を伸ばした。

 両者ともに間合いを図る展開になるかと思われたが、ニジェムの左に右クロス、さらにガードががら空きになったところで返しのフックを決めたファーガソンが、3分54秒TKO勝ちを収め、TUFシーズンウィナーに、その名を連ねることになった。ズッファと6ケタの契約を結ぶこととなったファーガソンは、涙を浮かべ「子供たちの良い手本になりたい。あんまり試合展開は覚えていない」と、スターダムへの一歩を踏み出す快勝を振り返った。

亡き友のために!!グイダが弔い戦を制す

最後のWEC王者ペティスを下したグイダはライト級王座挑戦に意欲 【Zuffa LLC via Getty Images】

 UFCの名勝負男グイダと、最後のWEC世界ライト級王者ペティスの対戦。出入り、上下の運動が激しいグイダが、長髪をなびかせて前で出てくる。迎え撃つように左の伸ばすペティス。そのペティスが、いきなり左ハイを放っていく。続くローをキャッチしたグイダが、テイクダウンへ。

 グイダの右手首を掴んで、三角絞めを狙ったペティス。だが、グイダはこれを予測したようで、腕をねじ込み、担ぎパス狙いからボディにパウンドを落とす。手首を掴むペティスだが、体重をかけられ窮屈な態勢に。

 グイダのパウンドに腕十字のカウンターを仕掛けるペティスは、片足を掴まれた状態で立ち上がり、蹴りを見舞った。そのまま立ち上がったペティスを、再びテイクダウンしたグイダはトップキープからパウンドという勝利の王道を突き進む。

 ガードを強いられたペティスは、今度は左の手首を掴み三絞めへ。これも察知したグイダが、胸を張り、担ぎパスを狙うというスリリングな展開が続く。足を利かせて、パスを許さないペティスに対し、ハーフの状態で頭をケージに押し込んでいったグイダが、トップキープで1Rを取った形となった。

 2R、互いに左を伸ばし戦闘再開。前に出てくるグイダをいなし、右を伸ばすペティス。初回に続き、トップを奪ったグイダは、ペティスをしばらくケージに釘付けにする。立ち上がったペティスだが、執拗なグイダのケージレスリングに防戦一方に。シングルを切られたグイダは、ペティスの低い姿勢からの左ハイを受けそうになる。

 続いてジャンピングしてのスピニングバックキックを放つペティスは、ときおり構えをスイッチする。構わず飛び込んだグイダが、ダブルレッグからテイクダウンを奪取する。左のリストをコントロールし、三角絞めを仕掛けたペティス。担ぎパスを狙ったグイダに腕十字を仕掛ける。前方回転で逃げるが、なおも腕をホールドされたままのグイダだったが、ここで2Rがタイムアップに。

 最終回、グイダの前進にサークリングから逆転の一発を狙うペティス。しかし、逆にグイダのパンチを受けた直後に、ここでのテイクダウンを許してしまう。ガードから腰を切って腕十字の機会をうかがうペティスは、グイダに足を一本抜かれても、しっかりとフルガードに戻す。パス+パウンド狙いのグイダ。三角&腕十字を仕掛けるペティス。

 ついにハーフガードで固めたグイダだが、ペティスもクローズドへ戻す。ケージ際ではクローズドを解き、立ち上がろうとするペティス。その立ち上がり際、執拗に右ワキを差し上げ、バックに回り込むようにテイクダウンをグイダが狙う。

 その勢いを利用し、回転するようにトップを奪ったペティスが、バックマウントへ。必死に両手でペティスの右手首を掴んだグイダが、腰を浮かして前方に落す。すると、ついに担ぎパスガードに成功。残り25秒、腰骨にヒザを落し、逆にバックに回り込む。

 残り10秒、フルバックマウントを奪取したグイダは試合終了と同時に両手を振り上げケージ内を走り回り勝利を確信。一方のペティスは唇を噛みしめ、厳しい表情に。ジャッジの裁定は3人とも30−27でグイダ。友人が試合の朝に亡くなったこと明かし、「UFCライト級が世界で最もエキサイティング、タイトル挑戦の資格はあると思う」と早口でまくしたて、オクタゴンを後にした。

TUF Season13 Finale

「The Ultimate Fighter Finale TEAM LESNAR vs TEAM DOS」
6月4日(土・現地時間)米国・ネバダ州ラスベガス/ザ・パール

<第12試合 TUFシーズン13決勝戦 ウェルター級/5分3R>
○トニー・ファーガソン(米国)
(1R3分54秒 TKO)
●ラムジー・ニジェム(米国) 

<第10試合 ライト級/5分3R>
○クレイ・グイダ(米国)
(3R終了判定)
●アンソニー・ペティス(米国)

<第9試合 ミドル級/5分3R>
○エド・ハーマン(米国)
(1R0分46秒 TKO)
●ティム・クレデュアー(米国)

<第8試合 ライトヘビー級/5分3R>
○カイル・キングスベリー(米国)
(3R終了判定)
●ファビオ・マルドナド(ブラジル) 

<第7試合 ウェルター級/5分3R>
○クリス・コープ(米国)
(3R終了判定)
●チャック・オニール(米国)

<第6試合 ライト級/5分3R>
○ジェレミー・スティーブンス(米国)
(3R終了判定)
●ダニー・ドウンズ(米国)

<第5試合 フェザー級/5分3R>
○ジョージ・ループ(米国)
(3R3分14秒 TKO)
●ジョシュ・グリスピ(米国) 

<第4試合 ウェルター級/5分3R>
○シャーマー・ベイリー(米国)
(3R終了判定)
●ライアン・マクギリブレイ(カナダ) 

<第3試合 ウェルター級/5分3R>
○クレイ・ハービソン(米国)
(3R終了判定)
●ジャスティン・エドワーズ(米国)

<第2試合 バンタム級/5分3R>
○スコット・ヨルゲンセン(米国)
(1R4分1秒 TKO)
●ケン・ストーン(米国) 

<第1試合 バンタム級/5分3R>
○ルーベン・デュラン(米国)
(3R1分57秒 リアネイキドチョーク)
●フランシスコ・リベラ(米国) 
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