マブス、大逆転でシリーズをタイに戻す=NBAファイナル第2戦
試合の終盤、勝ち越しのレイアップを放つノビツキー 【写真提供/NBA.comモバイル】
第2戦はジェットコースターのような展開
2連敗でホームに戻ることはなんとしても避けたいマブスは、ここから猛攻を見せる。ジェイソン・テリーの活躍で13−2のランを作り、残り3分11秒で90対86の4点差に追いつく。そしてエースのダーク・ノビツキーが覚醒。2連続でジャンパーを決め90対90の同点に持ち込んだノビツキーは、残り26秒にはスリーを決め、第2Q終盤以来のリードを奪う。しかし直後、インバウンドプレイでディフェンスの綻びからマリオ・チャルマーズにスリーポイントを決められ、残り24秒で試合は再び93対93の振り出しに戻った。
ミスからの失点で不穏なムードが漂っていたマブス。やはりボールはノビツキーに託す。トップでボールを受けたノビツキーは、ボッシュを押し込む形でドリブルを開始すると反転。それまでジャンパーを立て続けに放っていたノビツキーのこの動きに対し、ボッシュはシュートを意識したか、続くノビツキーのドライブについて行けず、ノビツキーが残り3.6秒でレイアップを決め、マブスが95対93で大逆転勝利を収めた。
逆境で輝いたベテラン、立ち直れなかったスター集団
ヒートはウェイドが36得点、ジェイムスが20得点、8リバウンドをあげたが、マブスの猛攻の前になす術がなかった。ウェイドが残り7分13秒でスリーを決めた以降、FGは前途のチャルマーズの1本のみ。流れをつかむことができなかったためタイムアウトを使い果たし、残り3.6秒で得点を決められた後、エンドラインからスタートせざるを得なかった。
2006年ファイナルの第3戦は、それまで2連勝していた新鋭のマブスが第4Q残り6分の時点で13点リードしていた。しかしベテランチームのヒートが猛攻で逆転勝利を挙げた。当時のマブスはこの敗戦のショックから立ち直れず、この敗戦を含む4連敗で優勝を逃していた。
5年経ち、ベテランのチームへと変貌したマブス。マブスで唯一2006年の敗戦を知るテリーとノビツキーが躍動し、2006年ファイナル第3戦の雪辱となった今回の大逆転劇。今日の勝利を優勝へとつなげることができるのか注目したい。
<了>
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