ガットゥーゾ「開幕前は終わっていると言われていた」=ACミラン公式サイト・インタビュー

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ミランは7シーズンぶりに優勝を果たし、チームのメンバーは喜びを爆発させた 【Getty Images】

 ミランは7日、セリエA第36節でローマと敵地で対戦し、0−0で引き分けた。この結果、2試合を残して2位のインテルと勝ち点9差をつけ、7シーズンぶり18回目のリーグ優勝を果たした。スクデット(セリエAのタイトル)獲得が決定した後、チームのメンバーは喜びを爆発させた。
 優勝決定後のミランの監督・選手たちのコメントは以下の通り。

アッレグリ監督「ダービーとフィオレンティーナ戦が転機」

マッシミリアーノ・アッレグリ監督

 選手たちの努力の賜物(たまもの)だと思う。彼らはわたしの指示を受け入れてくれた。チームが結束したことが、何よりも重要だったんだ。ローマには全員で来た。そのうち10人はスタンドから観戦しなくてはいけなかったが、わたしを含めてみんなが幸せだったと思う。ミランを率いた初年度でスクデットを獲得できた。会長(シルビオ・ベルルスコーニ)には感謝している。また、(副会長の)ガッリアーニさんとファンたちにも感謝している。ダービー(4月2日のインテル戦)とフィオレンティーナ戦(同10日)がターニングポイントだった。また、26節にわたり首位を守り続けていることは、本当に素晴らしいと思う。

MFジェンナーロ・ガットゥーゾ

 最も重要なタイトルの1つだ。開幕前はミランは終わっていると言われていたし、チームメートのうち何人かは、“元選手”という烙印(らくいん)を押されていたからね。でも、アッレグリ監督の決意が固まった時、おれたちの優勝は決まっていたんだ。彼は特に、ロッカールームでのチームをまとめた。控えメンバーを納得させることができたのは、彼とアンチェロッティだけだ。昨シーズンなんて、プレーできなかった選手たちは論争を起こしていたからね。この6試合のセードルフのパフォーマンスはすごいと思う。ガッリアーニと(会長の)ベルルスコーニがいる限り、ミランは常にトップチームだ。誰もこのチームを去りたいとは思っていない。

FWズラタン・イブラヒモビッチ

 僕らは精鋭だ。チームはおれがいなくても勝っている。難しい期間もあったけれど、それを乗り越えてスクデットを獲得できた。ミランで歴史を作るため、このままチームに残りたい。出場停止処分で(合計)5試合を失ったのは残念だ。次はコッパ・イタリアに集中しなければならないが、サンシーロに帰った時はファンと喜びを分かち合いたいね。
 おれはイタリアのビッグ3(インテル、ユベントス、ミラン)でそれぞれスクデットを勝ち取った。この国で過ごした時間は6年になる。来シーズンまでは十分な時間があるから、次は3冠を達成したい。

FWアントニオ・カッサーノ

 おれは2月から優勝するって言っていたけどね。ライバルチームがミランとの勝ち点差を縮めた時も、その考えは変わらなかった。

MFクラレンス・セードルフ

 この勝利は僕らが望んでいたものであり、大いなる犠牲の上に成り立つものだ。みんながうまくやったと思う。この試合の終了の笛は、チームの感情を爆発させた。近い将来、もっと大きな栄光を勝ち取ることができるだろう。

MFマッシモ・アンブロジーニ

 ファンと一緒に喜べないのが残念だね。だけど、それは来週のお楽しみだ。このチームには状況を打開する力があり、それは大きなクオリティーだと思う。選手全員が必要な存在なんだ。

ファン・ボメル「大切なのは個人ではなくチーム」

マルク・ファン・ボメル

 サンシーロのピッチに立つ時、僕はいつも鳥肌が立つんだ。言葉にできない感覚だよ。大切なのは個人のパフォーマンスではなく、チームだと思う。ミランに僕を連れて来てくれたガッリアーニ副会長に感謝している。

GKクリスティアン・アッビアーティ

 個人のパフォーマンスについて話すのでなく、今はとにかくお祝いしなくちゃいけないね。僕ら全員が重要な役割を演じたんだ。また、ミラネッロ(ミランの練習場・スポーツセンター)の舞台裏で働くすべての人々に感謝したい。

DFマリオ・ジェペス

 とても満足しているし、ハッピーだ。僕らはこのスクデットに値したと思う。真のチームなんだ。それは、それぞれの試合で証明されている。

GKマルコ・アメリア

 長く厳しいシーズンが報われた瞬間だ。ダービーに2回とも勝利したことで、インテルとの差をつけることに成功した。スクデットはそんな重要なステップの上に達成されたものなんだ。このチームの一員であることを誇りに思う。僕らのロッカールームは偉大な選手たちで満たされているんだ。結束力がすべてだと思う。あとは、コッパ・イタリアがまだ残っている。ミランはすべてのタイトルを目指さなければならない。ドゥオーモ広場でのお祝いに参加できないのは残念だけれど、来週には戻れるからね。

アドリアーノ・ガッリアーニ

 ベルルスコーニ時代に突入してから8回目のスクデットであり、通算27個目の獲得タイトルだ。とてもうれしいよ。失礼を承知で言うが、インテルの5連覇はもっと早く止めなければならなかった。そして、それが可能だったのは結局、われわれだけだったということだ。これから(10日に)パレルモとのコッパ・イタリア(準決勝)があるので、チームはこのままローマに滞在する。5月29日にもう1つのタイトルを獲得する必要があるからね。バーベラ(パレルモの本拠地)での試合は、非常に難しくなるだろう。しかし、われわれはベストを尽くす。

<了>

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