4歳が主役――覚醒トゥザグローリー、新時代の王へ=天皇賞・春展望

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マイネルキッツら歴戦の古馬が意地を見せる

09年天皇賞・春を制した古豪マイネルキッツ、得意の舞台で意地を見せる 【スポーツナビ】

 一方、4歳馬ばかりにいい顔をさせられない先輩ホースからは、一昨年の天皇賞・春を勝ったマイネルキッツ、08年GI菊花賞馬オウケンブルースリのGI馬2頭がやはり対抗勢力の筆頭か。勢いでは完全に4歳馬に食われているものの、両頭ともに淀の長距離GIを勝った“実績”がある。トゥザグローリーらが未知の領域に苦戦するようならば、百戦錬磨の古馬の出番だ。

 これら2頭に加えて、前哨戦GII阪神大賞典の勝ち馬ナムラクレセントも忘れてはならない。前走が6歳にして待望の重賞初勝利だったが、2着コスモメドウを3馬身半置き去りにする圧勝で、オウケンブルースリにも大差先着。3歳時には菊花賞で3着の実績もあり、前走が“本物”ならば、本番のここも間違いなく勝負になるはずだ。

 また、フランスから参戦してきたジェントゥーは、昨年秋にフランスの伝統的な長距離GIを連勝した遅咲きの7歳馬。速い時計の勝負は苦しいかもしれないが、それでも仏最強ステイヤーの底力は軽く扱えない。

 いずれにせよ、07年生まれの“4歳最強世代”による新時代がここから幕を開けるのか、それとも古豪が意地を見せるのか。今年の淀3200メートルは、これからの日本競馬の未来をも占う重要なチャンピオン決定戦となりそうだ。
■第143回GI天皇賞・春
5月1日(日)京都競馬場3200メートル芝・右 外
サラ系4歳以上 オープン(国際)(指定) 定量 発走15:40

1(1)ビートブラック   牡4 58.0 岩田
1(2)ヒルノダムール   牡4 58.0 藤田
―――――――――――――――――――――
2(3)ナムラクレセント  牡6 58.0 和田
2(4)ローズキングダム  牡4 58.0 武 豊
―――――――――――――――――――――
3(5)[外]ジェントゥー  セン7 58.0 D・ブフ
3(6)ペルーサ      牡4 58.0 横山典
―――――――――――――――――――――
4(7)マカニビスティー  牡4 58.0 小牧太
4(8)マイネルキッツ   牡8 58.0 松岡
―――――――――――――――――――――
5(9)トゥザグローリー  牡4 58.0 四位
5(10)トーセンクラウン  牡7 58.0 江田照
―――――――――――――――――――――
6(11)ゲシュタルト    牡4 58.0 藤岡佑
6(12)コスモヘレノス   牡4 58.0 中谷
―――――――――――――――――――――
7(13)ジャミール     牡5 58.0 C・ウィリアムズ
7(14)トウカイトリック  牡9 58.0 川田
7(15)エイシンフラッシュ 牡4 58.0 内田博
―――――――――――――――――――――
8(16)オウケンブルースリ 牡6 58.0 浜中
8(17)フォゲッタブル   牡5 58.0 丸山
8(18)コスモメドウ    牡4 58.0 丹内

※左から枠番、馬番、馬名、性・年齢、斤量、騎手
※結果、成績などのデータは、必ず主催者であるJRA発行のものと照合し確認してください。

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