ファンを沸かせ、リーグワンを熱くする 帰ってきた男たちが開幕戦で見せた雄姿

【©ジャパンラグビーリーグワン】

ラグビーのある日常が帰ってきた。4季目を迎えるリーグワン開幕戦で激突したのは、ともに優勝が至上命令の2チーム、東京サントリーサンゴリアス(以下、東京SG)対埼玉パナソニックワイルドナイツ(以下、埼玉WK)。結果は、鉄壁の青い壁を構築した埼玉WKが東京SGのアタックを見事に封じて、33対12と完勝した。

ただ、勝敗以外にも重要なトピックスがある。どちらのチームにも、ひさしぶりの公式戦となった主力選手が満を持して登場。早速、以前と変わらぬ雄姿でファンを沸かせたことだ。

東京SGでは、肩とひざの故障による手術とリハビリで一昨季と昨季は全休だったショーン・マクマーンがカムバック!ブランクを感じさせないハードワークとパワフルなランでトライにつながるプレーを見せた。

「リーグワンの試合に戻ってくることが目標でした。これだけの観客の応援があると自分のやる気も違います。どんどん頑張っていきたいです」(ショーン・マクマーン)

もう一人、東京SGの“帰ってきた男”は中野将伍。けがの影響で、一度は選出されたラグビーワールドカップ2023フランス大会の日本代表も辞退。その後も万全の状態には程遠く、リーグワンの公式戦出場はほぼ1年ぶりだった。

「フィジカルの部分でチームを前進させることを考えながらゲームに入りました。まだまだ成長できるし、調子も上げていけるかなと思います」(中野)

一方の埼玉WKで、今年2月以来の公式戦出場となったのは稲垣啓太だ。

「今日、11カ月ぶりに公式戦に出ることができて、やっぱりフィールドに立つのは素晴らしいなとあらためて思いましたし、これほど血が沸き立つ瞬間が自分の中にまだあるんだと実感もできました」(稲垣)

【©ジャパンラグビーリーグワン】

今年2月に手術を受けた影響で、新人時代から9季連続(ジャパンラグビー トップリーグも含む)で選ばれていたベスト15が昨季ついにストップ。さらに、稲垣を欠いたチームはレギュラーシーズンを無敗で駆け抜けながら、プレーオフトーナメント決勝では苦杯を舐める結果となった。

「普段なら絶対にウチがしないようなミス、ペナルティで取りこぼしているので、間違いなく慢心があったんだと思います。やっぱりメンタリティーの部分ですね。そういった部分はチームに伝えていける部分がもっとあったんじゃないか。今季はそこを伝えられるようにしっかりやりたいです」(稲垣)

存在だけでファンを沸かせ、チームも奮い立たせる男たちが帰ってきてくれた。新たに始まったリーグワンを楽しむ上で、これ以上うれしいニュースはない。

(オグマナオト)
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