ノゲイラ弟がデイビスに敗北=UFC Fight Night

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新鋭デイビスに判定負けを喫したホジェリオ・ノゲイラ 【Zuffa LLC via Getty Images】

 3月26日(土・現地時間)、ワシントン州シアトルのキー・アリーナでは、UFC Fight Night「Nogueiravs.Davis」が開催された。

 元々「Nogueiravs.Ortiz」として、アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ×ティト・オーティズのメインが予定されていた今大会。ティトの欠場により、フィル・デイビスが代役として出場し、ホジェリオと相対した。

 初回こそ、デイビスの蹴りにパンチを合わせつつ、そのテイクダウン狙いを切っていったホジェリオ。しかし、2R、デイビスのシングルレッグに対し、ホジェリオが引き込むようにガードを取ると、試合の流れは一気にデイビスへ。

 3Rには、デイビスのシングルレッグにあっさりと背中をつけたホジェリオ。スタンドに戻っても、再びテイクダウンを許し、最後は判定となり、ジャッジがデイビスを支持。ホジェリオはライアン・ベイダーに続き、ニューパワーに再び飲み込まれることとなった。

 また、セミファイナルでは、アンソニー・ジョンソンがダン・ハーディを相手にフルマークの判定勝利。ウェルター級とは思えないフィジカルを誇るジョンソンは、序盤から左ハイでハーディからダウンを奪うと、その後も、要所でテイクダウンを奪うなど完封ゲームを見せた。

 その他にも、ナム・ファンの欠場により実現したWEC・PPV大会のファイト・オブ・ザ・ナイトの再戦=レオナルド・ガルシア×ジョン・チャンソンの一戦は、チャンソンがガルシアからツイスターを極める見事な一本勝ちでリベンジに成功すると、計5試合が行われたFacebookファイトではウェルター級のジョン・ハザウェイ、バンタム級のマイケル・マクドナルドら、若きタイトルコンテンダー候補が勝ち名乗りをあげている。

ニューパワーに屈したホジェリオ

<ライトヘビー級 5分3R>
○フィル・デイビス(米国)
(判定3−0)
●アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ(ブラジル)

 サウスポーのホジェリオに対し、左へ回りアウトサイドから打撃の機会をうかがうデイビス。まずは軽く左ローから右の前蹴り、素早い右ハイを放っていく。しっかりと見切ったホジェリオだが、右ハイ、ミドルに押されて組みつかれてしまった。ここはテイクダウンを逃れたホジェリオは左ハイに左ストレートを合わせる。組みついてデイビスを押しのけるホジェリオは、小刻みなステップからデイビスのテイクダウン狙いを切っていく。

 左ハイから右ハイを見せたデイビスに、左のカウンターをヒットさせたホジェリオは続くダブルレッグ狙いにバランスを崩してしまう。すぐに立ち上がったホジェリオ。蹴り足を掴んで再び左をヒットさせる。打撃戦で劣勢のデイビスは、テイクダウン狙いも雑になり、試合はホジェリオのペースで初回を終えた。

 2R、右ハイからテイクダウン狙いのフェイントを混ぜるデイビスに対し、ホジェリオは右を伸ばして左のタイミングを計る。右ハイに左フックを合わせたホジェリオは、デイビスの蹴り足を掴んで左を入れていく。デイビスの左フックに左をカウンターで当てるホジェリオ。カウンターのテイクダウン防御が冴え、さらに左ハイを放っていく。デイビスのシングルレッグに引き込むようにガードを取ったホジェリオは蹴り上げを見せるが、スタンドに戻れない。

 ヒザを畳むホジェリオは、リストを掴み、再び蹴り上げから距離を取る。スタンドへ戻ろうとするもバックを許してしまうと、そのままグランドのアッパー系パウンドをワキの下から入れられ、さらにパンチをテンプル付近に受けてしまう。動きが止まったホジェリオのボディーにヒザを落したデイビスが2Rを取った。

 3R、デイビスのシングルレッグにあっさりと背中をつけたホジェリオ。起死回生のシザーススイープでスタンドに戻る。しかし、すぐにテイクダウンを許してしまった。残り45秒、必死で蹴り上げを見せるが、デイビスのトップコントロールを崩せな。このままタイムアップを迎え、ジャッジはフルマークでデイビスを支持。ホジェリオはライアン・ベイダーに続き、ニューパワーに再び飲み込まれることとなった。

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