女子プロレスの星となるか、新団体「スターダム」が旗揚げ
ゆずポン、ベストバウト級の大熱戦も勝利へあと一歩
ゆずポンキック連発で奈苗を追い込んだものの、カウント3は遠く…… 【前島康人】
2010年プロレス大賞女子部門MVP・高橋奈苗と大熱戦を展開した衝撃のデビュー戦から約3カ月。2度目のプロレスは夏樹☆たいようとタッグを組み、奈苗&メキシコからの留学生・愛リス組と対戦した。
再び激突となった奈苗を相手に愛川は、得意のテコンドー仕込みの蹴りを連発し、初戦に続きフィッシャーマンズスープレックスも炸裂。さらに必殺のゆずポンキック(かかと落とし)も直撃させると、夏樹のイグチボムと愛川のゆずポンキックを合体させた大技も成功。直後に流れるようにラ・マヒストラルも決まり、一瞬は「勝ったかと思った」ほど奈苗を追い詰めた。
しかし、このマヒストラルが愛リスにカットされてしまい、形勢逆転。ロープに磔にされて胸元、顔面にブーツをブチ込まれると、初戦でフォールを奪われたトップロープからの奈苗の冷蔵庫爆弾(ダイイングボディープレス)をまたも被弾。これは何とかカウント2でキックアウトしたが、ビンタ連発からの高角度バックドロップホールドは返せず、20分を超す大会ベストバウト級の大熱戦の末に悔しい連敗となった。
デビュー戦以上にボロボロ、でも「出来る限りのことはやった」
初戦以上にボロボロになってしまった愛川(右)、だが全力は出し切った 【前島康人】
一方、再び愛川にプロレスの厳しさを教え込んだ奈苗は、「蹴りも効いたし、頭も痛い。デビュー2戦目とは思えないですね」と驚きの表情。そして「脅威の存在であることには変わりないです」という最大級の言葉で、愛川のプロレスラーとしての潜在能力を高く評価していた。
愛川の次戦は、自主興行である2月6日の「ゆずポン祭2」(東京・新木場1stRING)。3度目の正直でプロレス初勝利を目指す。
美女格闘家・長野美香、変幻自在の腕十字!
美女格闘家・長野美香(上)が変幻自在の七色腕十字を炸裂! 【前島康人】
過去、アイスリボンでの6人タッグ、風香とのエキシビションマッチなどプロレスにも参戦してきた長野だが、シングルマッチ公式戦は初めて。この日がデビュー戦となる17歳の須佐えりを相手に堂々と受けて立つと、レスリング仕込みのタックル、得意の関節技、さらにはボディースラムも繰り出し、終始優勢に試合を展開していく。
須佐もドロップキック、胸元へのエルボー、さらには馬乗りになって長野の顔をビンタするなど突貫ファイトで対抗。だが、長野は「相手の攻撃はすごく痛かった」と振り返りながらも冷静に切り返し、変幻自在の七色腕十字を炸裂。ニアロープでエスケープされたものの、最後は飛びつき腕十字をズバリと極め、プロレスシングルマッチ初勝利を飾った。
「思い切りできたと思います。最後は腕十字が取れてうれしいです」と、試合後の長野はニッコリ。「全然雰囲気が違いましたし、また特別な感じがしました」と、プロレスと総合格闘技のリングの違いの感想を語った。
今後についてだが、3月の女子総合格闘技「ジュエルス」に出場予定だが、2月のスターダムにも1大会は出場したい意向。「体はきついと思いますが、プロレスの技もできるようになっていきたい」と、総合格闘技とプロレスの両立へ意欲を高めていた。
1月23日(日)東京・新木場1stRING 開始12:30
<メーンイベント Birth of Stardom 30分1本勝負>
○美闘陽子
(10分31秒 ドールB→エビ固め)
●世IV虎
<第4試合 Birth of Stardom 30分1本勝負>
●岩谷麻優
(7分4秒 ブラジリアンキック→片エビ固め)
○星輝ありさ
<第3試合 キッズ・ファイト〜夢のプロレス物語〜 3分1本勝負>
△夢(はるか)
(時間切れ引き分け)
△パッション・ナッキー
<第2試合 Birth of Stardom 30分1本勝負>
○長野美香
(3分55秒 飛びつき腕十字固め)
●須佐えり
<第1試合 Birth of Stardom 30分1本勝負>
○高橋奈苗、愛リス
(21分31秒 バックドロップホールド)
夏樹☆たいよう、●愛川ゆず季