グルクフ監督「ヨアンはミランの38歳の選手と馬が合わなかった」=リーグアン第20節プレビュー

約2カ月ぶりの復帰が見込まれるグルクフ(中央)。父クリスティアン率いるロリアンと対戦する 【Getty Images】

 12月23日からウインターブレークに入っていたフランス・リーグ1が15日に再開する。首位は勝ち点32のリール。以下、パリ・サンジェルマン、レンヌ、リヨンが勝ち点1差で追っている。

 第20節の主な見どころは、リールを含む4チームの首位争い、さらに首位と勝ち点3差で5位につけているマルセイユの動向、新たに就任した2人の監督(ランスのラディスラウ・ボローニ監督、モナコのローラン・バニド監督)のさい配などだろう。
 そんな中、注目したいのはリヨン対ロリアンの“親子対決”だ。11月21日のランス戦以来、けがと病気のため欠場していたヨアン・グルクフがこの試合で復帰する見込みとなっている。父(クリスティアン・グルクフ)が指揮するロリアン戦での活躍が期待される。
 以下は、ロリアンのクリスティアン・グルクフ監督の試合前日のコメント。

マルディーニのグルクフ批判には悪意がある

 ヨアンはシーズン初めに準備不足で苦しんだ。その後、けがをし、欠場中は胃腸炎に苦しんだ。完全な状態になるにはあと少しかかるだろう。息子がいるチームとの試合では、常に矛盾した感情を抱えている。すでに3年になるが、試合中は難しいものだ。最初は面白かった。しかし今では……あまりこの点については話したくないが、わたしにとっても、彼にとっても簡単ではない。わたしはリヨンのサポーターでもあるが、プロフェッショナルでもある。対戦する前の週はお互いに電話をしないようにしている。“スパイ妄想”を避けるためにね。

 ヨアンの活躍についていろいろ言われているが、彼は昨年11月21日以降プレーをしていない。ピッチでのプレーを見て評価すべきだ。良いプレーばかりではないが、何もプレーしていない選手に対して悪いとは言えないだろう。選手はけがをしている時、自己弁護ができない。今日では、ピッチでのプレーを語らず、インターネット上で飛び交ううわさや、一部のメディアのいい加減な報道が広がり、何も言わずに放っておくと収拾不可能になる。ごまかしたり、決まりきったことを言えない選手にとっては難しい。

(元ミランの同僚パオロ・マルディーニのグルクフ批判について)悪意があることは明らかだ。意味のない“告白”でヨアンが答える必要はない。適応に問題があったのは確かだ。ミランで起こったことはよく知っている。ミランは閉鎖的で古い選手が多い。それが問題だった。ヨアンは38歳のとある選手と馬が合わなかった。わたしの唯一の願いは、彼にプレーの楽しさを再び見いだしてほしいということだ。どんな選手でもそうだが、サッカー選手としてプレーするには、ゾクゾクするような喜びが必要なのだ。

リヨンは以前に比べはるかに安定している

 リヨンをホームに迎えた先の戦い(2−0でロリアンが勝利)では、リヨンは選手を欠いており、自信がなく体力的にも疲労していて、われわれにとって有利だった。しかし、今の彼らは落ち着きを取り戻し、結果を出し、リーグ戦で上位争いに食い込んでいる。プレーも以前に比べ、はるかに安定している。このような相手と対戦するためには、われわれは大いなる情熱を持って戦う必要がある。

リーグアン第20節 TV5MONDE

TV5MONDE Japonでは、フランスリーグ、フランス代表の試合などを放送している 【TV5MONDE Japon】

 TV5MONDE Japon(フランス語国際放送)では、リヨン対ロリアン戦を生中継します。

リヨン対ロリアン
1月16日(日)04時55分 生中継
1月16日(日)10時00分 録画再放送

Windows、Macのパソコン上にて、フルスクリーン高画質でご覧いただけます。1200円/月で登録後、すぐ視聴可能。
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