ブエナビスタに続け! 無敗の2歳女王レーヴディソール=阪神JF
福永&レーヴディソールが無敗で2歳女王戴冠、来春クラシックの堂々主役へ 【スポーツナビ】
同レースの勝ち馬は、ウオッカ、トールポピー、ブエナビスタ、アパパネと4年連続で翌年のクラシックレースも制しており、レーヴディソールも厩舎の先輩ブエナビスタに続く活躍が期待される。
一方、勝ち馬から1/2馬身差の2着には池添謙一騎乗の4番人気ホエールキャプチャ(牝2=田中清厩舎)、さらに1馬身差の3着にはミルコ・デムーロ騎乗の8番人気ライステラス(牝2=和田厩舎)が入線。武豊が騎乗した04年の無敗の桜花賞馬ダンスインザムードを母に持つ2番人気ダンスファンタジア(牝2=藤沢和厩舎)は9着に敗れている。
“牝馬の時代”にまた1頭、新たなヒロイン
切れ味抜群! レーヴディソールが直線外から鮮やか差し切り 【スポーツナビ】
「これまでは牝馬に縁があって、そろそろ強い牡馬にもめぐり合えたらなぁと思っていたんですが、今の時代は牝馬が強い。この馬も牝馬という枠にとらわれないスケールを持っていると思います。将来が本当に楽しみですね」
レースは過去2戦とは打って変わって、同馬として“好スタート”でゲートを発進。返し馬でも前走より良く感じた、柔らかくなっていたから何となくゲートを出てくれる感じがした、と福永がレース後に振り返っており、この点からもレーヴディソールが1戦ごとに着実に成長していることが分かるというもの。
「流れにもスムーズに乗っていけましたし、こうやって足りないところを1つずつ埋めていけば、きっとすごい馬になりますね」
前半800メートルの通過が48秒5。まだ若い2歳牝馬にとっては折り合いに神経を使うスローペースだったが、当面のライバル・武豊ダンスファンタジアが引っ掛かり気味に押し上げていったことがプラスに働いた。
「折り合いに気をつけて、馬の後ろに入れたいと思っていたところ、ダンスファンタジアが行ってくれたからこれで大丈夫だと思いました。安心して後ろにつけられましたし、直線は必ず伸びてくれるのは分かっていたので」と福永。
その通り、ダンスファンタジアを誘導役として直線入り口では誰にも邪魔されない外へと堂々と持ち出すと、あとは過去2戦でも発揮した切れ味抜群の末脚を繰り出すのみ。上がり3ハロンのタイムがただ1頭、33秒台に突入する33秒9の脚で、インから押し切り態勢に入っていた同じ芦毛ホエールキャプチャをアッサリと差し切ったのだった。
関西リーディングを快走「自分が競馬界の顔にならないと」
「北橋先生、瀬戸口先生に育ててもらったことに恥じない騎手になれてきたかな」 【スポーツナビ】
福永はこれが07年オークス(ローブデコルテ)以来、約3年6カ月ぶりのGI勝利。先月27日にはJRA通算1200勝も達成し、今年はここまで107勝を挙げて関西リーディングのトップに立っている。春には武豊、夏には岩田康誠が落馬負傷で戦線を離脱し、「ようやく自分の中で意識が変わってきて、強い気持ちを持って“結果を出したい”と思うようになった」。天才・福永洋一の息子として鳴り物入りの1996年デビューから、早15年目。年齢も34歳を迎え、いつまでも武豊に次ぐ若手の一人というポジションとはいかなくなってきた。
「自分が競馬界の顔にならないと、と思っています。ようやく一人前になれたかなと思いますし、北橋先生、瀬戸口先生に育ててもらったことに恥じない騎手になれてきたかなとも思います。GIでもどのレースでも、勝てるチャンスのある馬を依頼されたときにはしっかり結果を出せる騎手になりたいですね」
松田博師も太鼓判「ブエナビスタに並ぶ期待を」
偉大な先輩ブエナビスタに続き、そして超える活躍を 【スポーツナビ】
レーヴディソールの背中から直に感触を味わっている福永も気持ちは同じ。
「来年も同じ舞台での競馬が続くと思いますが、阪神マイルはこの馬にとって力を発揮しやすいコース。力のある馬にめぐり合えたと思いますし、1つも取りこぼすことなくいきたいですね」
ブエナビスタの後継馬として、いや、それを超えるスーパーヒロインへ――。“2011年の主役”福永とレーヴディソールが宣言どおり、まずはノンストップでクラシック第1弾・桜花賞(2011年4月10日、阪神1600メートル芝)を獲りに行く。
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