３日に行われたチャンピオンズリーグのグループリーグ第４節、ミラン対レアル・マドリーの注目の一戦は、ホームのミランがインザーギの２得点で勝ち越したものの、ロスタイムに失点し、２−２の引き分けに終わった。２ゴールを決めたインザーギは、ミランにおける欧州通算得点記録を塗り替えた。
　以下は、アッレグリ監督と選手のコメント。

　本当にハッピーだ。今夜は素晴らしい。ファンの前で記録を達成することは、ずっと前からの夢だったんだ。試合終了間際の失点は残念だけど、これで２０年のキャリアのひとつのフェーズが終了した。わたしがベンチを出たときのファンの歓声は素晴らしかった。サンシーロ（ミランの本拠地）では、このユニホームを着て得た喜びすべてが心に浮かぶんだ。監督とは良い関係を築いている。先週、彼に「わたしはまだ重要な存在だ」と言ったんだ。そうでないと、情熱を失いかねないと思ってね。チームメートはわたしがどれだけ努力しているかを知っている。今夜の得点で、わたしはミランの選手としてヨーロッパの大会で最もゴールを決めた選手になった。シェフチェンコを抜いたんだ。ファン・バステンも抜いた。家族、兄弟、そして周りの人々すべてに感謝するよ。
　２〜３日前、わたしはステファノ・ボルゴノーボ（※元ミランの選手で現在は筋委縮側策硬化症で闘病生活を送っている）を訪ねたんだ。彼との会話はわたしを非常に成長させてくれる。フットボール選手は、試合がうまくいかない時、よく怒りをあらわにするものだ。しかしステファノのように、ピッチで勝利を手に入れることよりも重要な何かのために戦っている人もいる。彼はわたしに文章を送ってくれたが、彼との約束があるので、明日また彼に会いにいくよ。最後にファンに感謝したい。ウォーミングアップの間、ずっと応援してくれていたからね。

　この結果は残念だ。ロスタイムに失点したのは初めてのことじゃないけど、受け入れがたいことだ。われわれはもっと慎重にやる必要があった。今日は勝利のために多くを費やしてきたので、なおさら悔しいね。（１−２で敗れた）ユベントス戦の後で、なんとか勝利を手に入れたかったので、本当に残念だ。９４分は疲労が最大にたまっている時間帯だけど、それを言い訳にしてはいけない。ただ、今日の対戦相手がビッグクラブだったことも忘れちゃいけない。（インザーギは）ＣＬでの彼はとても危険な存在だよ。称賛に値すると思う。

　個人のパフォーマンスは重要じゃない。大切なのは結果だけだ。勝てれば最高だったが、ただこの引き分けという結果も妥当だと思う。最近の２試合はとてもよくやったと思うけど、手に入れた勝ち点はたったの１ポイントだけだ。おれたちはもっと向上しなければいけない。まだ１００パーセントじゃないと思う。ピッポが良い例だ。彼は３７歳なのに、ベンチからやってきて、チームに多くの貢献ができる。このグループには誇りがある。ファンの前でプレーできないことは本当に嫌なんだ。監督は厳しいトレーニングを課すけど、それでも十分じゃない。おれたちが目指すフットボールに近づくためには、もっと犠牲を払う必要がある。
　おれはロナウジーニョ、ピルロ、イブラヒモビッチほどうまくはない。自分のポジションも勝ち取らないといけないから、おれは自分の足が許す限り、頑張るつもりだ。以前重傷を負ったあと、復帰してから４カ月後にコンフェデレーションズカップに出場した。１年間はずっと片足が痛かったけど、試合に対する情熱だけは何も変わらなかった。おれはプレーすることが好きなんだ。ウォーミングアップ中、スタジアムに表示されていた（過去のＣＬ決勝が行われた）アテネとイスタンブールの映像を眺めていた。そのときのことを思い出したよ。うまくいけば、おれはミランでまだタイトルを獲得できる。

　前半はイブラヒモビッチの２回を含む、多くのチャンスを作り出した。試合終了３０秒前までは、勝利をその手につかみかけていたので、この結果は非常に残念だ。イグナチオ（アバーテ）には特別な身体能力があるが、いくつか改善しなければならない点もある。しかし彼は誰も恐れてはいない。クリスティアーノ・ロナウドでも、ほかの誰が相手でもだ。
　ピッポ（インザーギの愛称）は偉大な選手だよ。彼の活躍はうれしく思う。彼をスターティングメンバーから外さなければならなかったのは残念だったけど、いつでも頼りにできる存在だということは理解している。パトはユベントス戦でも良くなっていたが、今夜はもっと良くなっている。チアゴもうまくやっているよ。

　世界最高峰の選手を相手にしていたので、少しナーバスになっていた。監督とチームメートたちが信頼を寄せてくれたことに感謝したい。個人的には、レアル・マドリーに多くのチャンスを与えなかったので、この結果には失望しているよ。ラツィオ戦、ジェノア戦、ユベントス戦でも良いプレーができていた。しかし、チームを非難するつもりはない。わたしたちはもっと団結しなければいけないし、この調子でトレーニングを続ける必要がある。

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