フランス代表のブラン監督「勝利はベンチからもたらされた」=ユーロ2012予選

ブラン監督の采配が吉と出て、フランスはルーマニアに2−0で勝利した 【写真:AP/アフロ】

 約1年ぶりにフランス代表がスタッド・ド・フランス(サンドニ)で勝利した。9日に行われたユーロ(欧州選手権)2012予選のルーマニア戦、フランスは後半から途中出場したFWロイック・レミー(マルセイユ)とMFヨアン・グルクフ(リヨン)が終盤にゴールを決め、2−0で勝利。サンドニで2009年10月以来の勝利を挙げた。これによりフランスは勝ち点を6とし、グループDの首位に躍り出た。
 試合後、ローラン・ブラン監督は、満面の笑みで報道陣の前に姿を現し質問に答えた。

選手たちは持てる体力のすべてを出して戦った

――チームは後半に変化したが、どう思うか?

 試合は通常95〜96分間で、試合終了時にはさまざまなことが起こるものだ。選手たちがあきらめず、最後まで勝利を信じて戦っていたからゴールが生まれた。彼らを賞賛したい。交代要員を選ぶのは難しかった。練習を見ていて全員ピッチでプレーするにふさわしいと思っていたからだ。

――ルーマニア選手のシュートがポストに当たった時も、チームは動揺しなかった。これは、チームが成熟している証しだと思うか?

 今はそうだと思うが、長期的にはまだ何とも言えない。試合前には、チームは経験不足だと言われていたが、この試合ですべてが変わるわけではない。組織立った堅固なチームを相手に、前半はチャンスを作ることができなかった。
 ハーフタイムにわたしが選手たちにかけたのは、「試合は60分では終了しない。焦らず辛抱強くいけ」という言葉だった。後半、フランスにもルーマニアにもチャンスがあったが、われわれは最後の15分で差をつけることに成功した。特にフィジカル面で強かった。

――そのフィジカルが勝っていたことで勝利したと思うか?

 ハーフタイム以後、よりスペースがあった。前半はルーマニアがラインを狭めており、スペースが少なかった。70分にドリブルが得意な選手たちを入れ、このスペースを利用して縦に攻めるようにし、チャンスを作った。レミーのゴールはこうして生まれた。しかし、難しかった。選手たちは持てる体力のすべてを出して戦った。

――交代した選手たちが活躍したが

 勝利はベンチからもたらされたと言える。ロイックは最初から出場していなかったし、ヨアンもディミトリー(パイエット)もいなかった。試合は(最大)14人がプレーする。選手たちに言ったように、75分間やるべきことをやった選手がいて、後が続いた。むしろわたしは、23人の選手が皆で活躍したと言いたい。引き分けや敗戦があると、君たちメディアは疑うが、その中で何かが作られている。その時期を共に過ごし、デリケートな時期があって、今勝利を味わっている。

――グループ首位に立ったことについて

 1位でいることは常に望ましい。ユーロ予選は長期にわたり、次のルクセンブルク戦(12日・メッツ)の後はしばらく試合がないため、首位でいることは良いことだ。自信がつく。ルクセンブルク戦は可能な限りの準備をして臨む。3月に予選が再開する前に、興味深い親善試合が2試合ある(11月にアウエーでイングランド戦、11年2月にホームでブラジル戦)。暖かく冬を過ごせるよう、できる限り勝ち点を稼いでおきたい。

――火曜のルクセンブルク戦に向けて、すぐにメッツへ発つのか?

 体力の回復に務めなくてはならない。23人の選手は2試合のために選んだ。けが人の加減もある。今のところは、負傷して出場できない選手はいないが。良い結果を出すには、体力は重要だ。火曜日に全く新しい選手がピッチに立つことはないと思う。

<了>

ユーロ2012予選 TV5MONDE

TV5MONDE Japonでは、フランスリーグ、フランス代表の試合などを放送している 【TV5MONDE Japon】

 TV5MONDE Japon(フランス語国際放送)では、ユーロ(欧州選手権)2012予選のフランス代表のホームで行われる全試合を生中継で放送します。

フランス対ルクセンブルク
10月13日(水)午前3時50分

Windows、Macのパソコン上にて、フルスクリーン高画質でご覧いただけます。1200円/月で登録後、すぐ視聴可能。試合放送時間と対戦カードおよび詳細情報は、日本公式サイト・サッカーページをご覧下さい。
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