インテルナシオナル、南米王者への厳しい道のり=2度目のコパ・リベルタドーレス制覇
2度目の南米制覇
インテルナシオナルが2度目の南米王者に輝いた 【写真:AP/アフロ】
だが、ポルトアレグレのインテルは、典型的なブラジルの特徴を持つチームではない。ブラジル南部に位置するこのガウショ(カウボーイ)の地は広大な国土にあって、母国よりも近隣のアルゼンチンとウルグアイの影響を多く受けている。
インテルナシオナルはさほど遠い昔ではない06年、コパ・リベルタドーレスで初優勝した。そして、その年のクラブW杯ではフランク・ライカールト率いるバルセロナを倒して世界一に輝き、世界を驚かせた。
クラブW杯の前の次なる目標として、インテルナシオナルは現在、カンピオナート・ブラジレイロ(ブラジルで最も権威あるリーグ戦)での優勝を目指している。1979年以来、タイトルから遠ざかっているからだ。この時は、パウロ・ロベルト・ファルカン、バティスタ、チリ人のエリアス・フィゲロア、GKラウル、FWマウロ・セルジオといったタレントを擁していた。
アルゼンチン人選手も優勝に貢献
さらに、アルゼンチン人選手も優勝に貢献した。アンドレス・ダレッサンドロはキャリアをスタートさせたリバープレートからドイツ、イングランド、スペインのクラブを渡り歩き、サン・ロレンソを経て、08年にライバル国ブラジルに新天地を求めた。ひところはその才能を持て余していたが、インテルナシオナルで居場所を確保し、ついにはアルゼンチン代表に返り咲くに至った。また、MFパブロ・ギニャスはフィジカルを生かして、各試合でファイティングスピリットを見せた。
ベテランGKのロベルト・アボンダンシエリはボカ・ジュニアーズ時代、国内外で数々のトロフィーを獲得。定位置を失って今年に入りインテルナシオナルに加入したが、ここでもレナンの前に正GKの座は獲得できずにいる。