デシャン監督「スポーツとは関係ない問題が不成績を招いている」=リーグアン第3節プレビュー
相次ぐ選手の移籍トラブルに、デシャンもあきらめ顔 【写真:PanoramiC/アフロ】
第3節のロリアン戦を2日後に控えた19日、デシャン監督はチームの移籍状況について記者団の質問に答えたが、そこに笑顔はなく、冷めた面持ちで「自分は一監督にすぎず、順応するだけだ」という言葉を繰り返した。
以下は、デシャン監督と記者団の質疑応答。
監督というのは適応しなくてはならない
彼は若いフランス代表で非常に伸びてきており、大きな可能性を秘めた選手だ。有能でオフェンスではどのポジションでもプレーできる。スピードもありフィジカルも強い。敵のディフェンス陣にとっては脅威となるだろう。得点してくれることを期待している。彼が入ることでFWに競争も生まれるだろう。現在、チームは攻撃面が十分に強化されていないので、違う能力のある選手が加わるのは良いことだ。
―― ルイス・ファビアーノ(セビージャ)の獲得に失敗し、レミーを獲らざるを得なかったのでは?
失敗から獲得したわけではない。そのようなことを言うのは、ロイックにとって侮辱的、というより屈辱的だ。ロイックのポテンシャルについては、あらためて言うまでもない。マルセイユでもどこでも、監督というのは適応しなくてはならない。ここでは、わたしがすべてを決定するわけではない。できることと、できないことがある。しかし、ロイックがチームに来たのは、わたしが「イエス」と言ったからだ。わたしは彼がチームに入ってくれて満足している。
―― 2人目のFWとして、トゥールーズのアンドレ=ピエール・ジニャックの獲得を優先していると聞くが
わたしが選択することではない。経済的な条件には従わざるを得ないし、移籍してくる選手たちの能力を生かす解決策を見つけなくては。ジニャックはセンターFWのポジションでは、リーグアンで最強の選手だと思っている。彼とは交渉中だが、ほかの候補もいる。攻撃の選手たちを失ったから、2人目のアタッカーは必要だろう。ベンアルファ(移籍を志願し、ブレーメン加入が濃厚とも言われている)は1週間前から姿を見せないし、どこにいるかも分からない。
―― 8月31日までにベンアルファが移籍しなければ、再びプレーさせるのか?
分からない。今のところ彼はチームにいないし、先のことは言えない。
―― 彼から1週間も連絡がないことに驚きはないか?
わたしはもう、何があっても驚かないよ。(ベンアルファは)このような態度をとるべきではないと思うが。
―― このような波乱の状況で、今週末のロリアン戦を戦えるのか?
先の2試合を落としているので、次の試合は簡単ではない。スポーツとは関係ない問題が背後にあり、それが不成績を招いているであろうことは隠さないよ。カーン戦もバランシエンヌ戦も、もっと良いプレーができるはずだったが……。とにかく、今は勝ち点が必要だ。選手たちは今の状況を無視して試合に臨まなくてはならない。
<了>
リーグアン第3節 TV5MONDE Japon放送予定
TV5MONDE Japonでは、フランスリーグ、フランス代表の試合などを放送している 【TV5MONDE Japon】
マルセイユ対ロリアン
8月22日(日)午前1時55分 生中継
8月22日(日)午前9時55分 録画再放送
Windows、Macのパソコン上にて、フルスクリーン高画質でご覧いただけます。1200円/月で登録後、すぐ視聴可能。
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