ブラジル遠征中のバレーボール全日本女子は現地時間２１日、当地のナタールでブラジル代表との親善試合第３戦を行い、０−３（１６−２５、１６−２５、２０−２５）のストレートで敗れた。また、同２２日の第４戦でも０−３（２２−２５、２３−２５、２０−２５）と敗戦。世界ランク１位で北京五輪金メダルの強豪を相手にした親善試合は、４戦全敗となった。

試合日：２０１０年６月２１日（月）※現地時間
開催地：ブラジル（マセイオ）

スコア詳細：
日本　０−３　ブラジル
（１６−２５、１６−２５、２０−２５）

日本のスターティングメンバー：
│山口舞　　│井上香織│石田瑞穂　│
│迫田さおり│山本愛　│冨永こよみ│
リベロ：濱口華菜里

　（第１、２戦の開催地）ナタールよりも暑く感じるマセイオでのブラジル親善試合第３戦は、大勢の地元の子どもたちの声援の中で始まった。
　第１セット、両者サーブで攻めたが、日本はブラジルの高いブロックにまたしても苦しめられた。また、ブラジルの両エースに前後から緩急をつけたアタックを決められリードを許した。終盤、山本愛が移動攻撃を決めたが、両レフトの攻撃がタイーザの高いブロックに連続して止められ、１６−２５で第１セットを落とした。
　第２セットも序盤から、サーブで守備を崩されリードを許した日本。石田瑞穂のコースを突いた足のながいスパイクや、迫田さおりに代わり入った江畑幸子がブロックを使ったアタックを決めたものの、すぐに反撃を許し１０−１６とリードを広げられた。その後も日本はコンビネーションがなかなか合わず本来の力を発揮できないまま１６−２５で第２セットも落とした。
　第３セット、序盤からサーブレシーブが安定しない日本は、レフトからの攻撃を次々とブロックされ、３−９とリードを許した。山本が粘り強くブロックでワンタッチを取りチャンスを作ると、石田・江畑が決め得点を挙げた。しかし、なかなか連続得点できない日本は、サーブレシーブやサーブにミスが目立ち、１１−２０とさらにリードを広げられた。終盤、江畑がサーブで攻めると、そのチャンスに石田がバックからコースを突いたスパイク、山本が移動攻撃、ブロックを連続で決め、１８−２２と追い上げた。松浦寛子もサービスエースを取るなど、最後まで粘り強くボールを繋いだものの２０−２５、セットカウント０−３で敗れた。

試合日：２０１０年６月２２日（火）※現地時間
開催地：ブラジル（マセイオ）

スコア詳細：
日本　０−３　ブラジル
（２２−２５、２３−２５、２０−２５）

日本のスターティングメンバー：
│江畑幸子│山口舞　│井上香織│
│庄司夕起│横山雅美│石田瑞穂│
リベロ：井野亜季子

　マセイオは先日起きた洪水の被害を受けたアラゴアス州に位置しており、試合前に全員で犠牲者に黙とうを捧げた。
　第１セット、序盤から庄司夕起が粘り強くブロックにつき、ワンタッチを取ると、石田瑞穂がチャンスボールをしっかりと決め７−１０とリードに成功。全員で粘り強くレシーブを繋いだボールを、江畑幸子がコートの前後から相手のブロックを利用した巧みなスパイクを連続で決めるなど、流れに乗った日本。終盤、相手のサーブに崩され１９−２２と逆転を許したが、松浦寛子がサーブで攻め、相手のミスを誘い１点差まで詰め寄った。しかし最後は、相手エースに決められ２２−２５で第１セットを落とした。
　第２セット、序盤からサーブで攻めると、江畑、山口舞がコースを突いたスパイクを決め、８−３とリードを奪った。その後、サーブで守備を崩され同点に並ばれたが、石田のサーブが効果的に決まり、井上香織のブロックで１６−１４。しかし終盤、タイーザやマリに豪快なスパイクを決められ、日本は逆転を許し２３−２５。第２セット連取された。
　後のない第３セット、庄司のサービスエースで８−６とリードしたが、タイーザのコースを突いたサーブに崩され、すぐさま逆転を許した。２点差のまま試合は終盤に入り、日本は再びサーブで崩されるとブロック、スパイクを連続で決められ、１７−２２とリードを広げられた。そのまま逆転することができず２０−２５、セットカウント０−３でブラジルに敗れた。

＜了＞