「今季一番の格差試合」で伊藤翔の出番はあるか=リーグアン最終節プレビュー

 リーグアンは今週末、いよいよ最終節を迎える。第36節のレンヌ戦で18季ぶり9度目の優勝を決めたマルセイユは、ホームのベロドロームにグルノーブルを迎え最終戦に臨む。グルノーブルは現在最下位で、すでに2部降格が決まっている。

「今季一番の格差試合」「勝負というより祭の雰囲気」と報じるメディアもあるように、マルセイユはホームで勝利を収め、試合後のトロフィー授与と翌日の優勝パレードに花を添えたいところだろう。また、17ゴールを挙げたFWニヤングの得点王も懸かっており、チームが協力してタイトル獲得を後押しするものと見られる(2位はロリアンのFWカメイロで16得点、3位はリヨンのFWロペスで15得点)。

 対するグルノーブルは、MF松井大輔をはじめ、けがで多くの主力選手が欠場する。松井は4月のニース戦で右ひざを痛めていたため、ワールドカップに備えて12日に日本に帰国した。FW伊藤翔はマルセイユ戦の招集メンバーに選出されており、出場が期待される。チームの2部降格が決まっている中、唯一の救いは個々のモチベーションの高さか。選手たちは少しでも良いパフォーマンスを見せて1部のチームへの移籍を狙っている。最後まで気の抜いたプレーをはすることはないだろう。

ディディエ・デシャン監督(マルセイユ)

 選手たちには最終試合後に控えていることを楽しみに、プレーしてほしい。ピッチで良い結果を出してこそ、祭は楽しめる。対戦相手を尊重する気持ちがあれば大丈夫だ。わたしは茶番劇に出演するつもりはない。試合を尊重することが重要だ。試合を尊重しないと必ず結果に跳ね返ってくる。もちろん少しは祝いの雰囲気があってもいいが、カツラや羽飾りまでは不要だ。選手たちは試合が終わったら好きにすればいい。しかし、それをピッチに持ち込んではならない。

メフメド・バズダレビッチ監督(グルノーブル)

 最終戦は、われわれが持つすべての能力とエネルギーを集結させなくてはならない。それが、次のシーズンへ向けて準備するために最も重要なことだ。

<了>

リーグアン最終節 TV5MONDE

 フランスリーグなどを放送しているTV5MONDE Japon(フランス語国際放送)では、最終節のマルセイユ対グルノーブルを生中継、録画放送でお送りします。

マルセイユ対グルノーブル
5月16日(日)4時00分 生中継
5月16日(日)10時00分 録画放送
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