長南が爆発宣言、大みそか不出場のうっぷん晴らす!=DREAM
同じジムでともに汗を流す長南(左)と菊野が公開練習、「DREAM」への意気込みを語った 【スポーツナビ】
実戦と変わらぬ緊迫感でパートナーとのスパーリングをこなした長南と、キックの感触を確かめるに留めた菊野。練習の温度差は対照的だったが、勝利への強い意欲は両者変わらなかった。
練習後の会見で長南は、「(大みそかの出場が流れたことについて)やり場のない気持ちを処理するのに時間がかかった」と初出場となる「DREAM」への思いを吐露。
また菊野は今大会を「DREAM生き残りをかけた戦い」と位置づけており、「三日月蹴りは僕には効かない」と挑発してきた弘中に対しては「(三日月蹴りは)意識しても防げない」と得意技に絶対の自信を見せた。
長南「これまでのうっぷんを爆発させる」
重さ5.5キロのハンマーを振り下ろし、パウンドの練習 【スポーツナビ】
PRIDE崩壊後の2007年から米国の「UFC」に参戦(成績は1勝3敗)していた長南にとって「DREAM」は初見参となる。昨年大みそかの「Dynamite!!」に出場するという話もあったが、主催者側の都合によって流れてしまった。「正直、かなりうっぷんが溜まっていましたね」と長南。
「DREAMのウェルター級GPを見て、UFCとか米国以外でも強い選手が争っている、自分もそこに混ざりたいと思っていました」と語る長南にとって、「DREAM」出場は念願だった。しかし、「Dynamite!!」が「DREAM」と「SRC」の対抗戦という形になってしまったことで長南の出場は消滅。
「やり場のない気持ちを処理するのに時間がかかりました。とにかく自分ができることは練習しかない。だから練習にすべてをぶつけるしかなった」と当時を振り返る。
そしてようやく決まった「DREAM」出場。「今はちょうど開戦したような状態、試合ではこれまでのうっぷんを爆発させます」と燃えたぎる闘志を全開にするつもりだ。
ナカハラ相手に「キャリアの差を見せつける」
「とにかくMMAをやる」と長南はナカハラ戦への戦略を明かした 【スポーツナビ】
将来的には今は何も考えていないと長南は言う。「DREAM」5月大会には提携を結ぶ米国総合格闘技「Strikeforce」の現ウェルター級王者、ニック・ディアズの出場が予定されているが、「先のことを考えている人は弱い人」と対戦への意欲を否定。「今度の試合のことだけで精一杯。対戦する人を倒すことに集中したい」とまずはナカハラ戦へ全神経を注ぐ。
菊野、今大会は「DREAM生き残りをかけた戦い」
「DREAM.12」ではエディ・アルバレス(右)に敗れた菊野、今大会を「生き残りをかけた戦い」と位置づける 【福山洋平】
総合格闘技「DEEP」でライト級王者に輝くなど実績を積み、満を持して「DREAM」に乗り込んだのが09年の7月。その試合で宇野薫や高谷裕之を撃破したブラジルの強豪アンドレ・ジダ相手に快勝を収め、一躍「DREAM」ライト級のトップ戦線に名乗りを上げた。
しかし、同10月の「DREAM.12」ではエディ・アルバレスに敗れ、一歩後退を強いられた。そのため今大会を菊野は「DREAM生き残りをかけた戦い」と位置づけている。
「DREAMで青木選手や川尻選手に次ぐポジションにいると評価されるのはすごくありがたいんですが、前回は負けているし、自分ではそう思えません。だから今回はしっかり勝って、青木選手や川尻選手に次ぐポジションにいると自信をもって思えるようにしたいですね」
青木にエールも「最終的には自分が倒す」
公開練習では鋭いキックを連発、「意識しても三日月蹴りは防げない」と絶対の自信 【スポーツナビ】
また4月に米国総合格闘技「STRIKEFORCE」に参戦することが決まった青木にも言及。以前より「目標の選手」と語っていた青木に「どんどん上に行ってほしい」とエールを送りながらも、「最終的には自分が倒す」と青木超えを宣言した。
※注 コシティ…プロレスラーなどが使用するこん棒状のトレーニング器具
「DREAM.13」
<ヘビー級ワンマッチ>
ジョシュ・バーネット(米国)
X(後日発表)
<フェザー級ワンマッチ>
前田吉朗(日本/パンクラス稲垣組)
コール・エスコベド(米国/Pacific Martial Arts)
<DREAMフェザー級タイトルマッチ>
[王者]ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル/レボリューション・ファイトチーム)
[挑戦者]ヨアキム・ハンセン(ノルウェー/フロントライン・アカデミー/初代DREAMライト級王者)
<無差別級ワンマッチ>
ミノワマン(日本/フリー)
ジミー・アンブリッツ(米国/トッド・メディーナ・フリースタイル柔術アカデミー)
<ウェルター級ワンマッチ>
長南 亮(日本/Team M.A.D.)
アンドリュース・ナカハラ(ブラジル/極真会館)
<ライト級ワンマッチ>
KJ・ヌーン(米国/シティ・ボクシング)
アンドレ・ジダ(ブラジル/EVOLUCAO−THAI)
<ライト級ワンマッチ>
菊野克紀(日本/ALLIANCE−SQUARE)
弘中邦佳(日本/マスタージャパン)
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