佐藤敦、狙うはマラソン初優勝だ!=東京マラソン 出場選手コメント

スポーツナビ

大会を直前に控え、意気込みを語った選手たち。左からキスリ、キプサング、佐藤、藤原、大西 【スポーツナビ】

 2月28日に行われる「東京マラソン2010」を直前に控えた26日、出場選手による記者会見が都内ホテルで開かれ、優勝候補の一人、佐藤敦之(中国電力)は「調子はまずまず。今回でマラソンは13回目となるが、優勝はまだないので、目指している」と意気込んだ。
 今回で4回目となる大会は、11月に行われるアジア競技大会(中国・広州)の男子代表選考会を兼ねており、代表切符をめぐってし烈な戦いが予想される。

 一方女子は、昨年の覇者、那須川瑞穂(ユニバーサルエンターテインメント)が「2月に入ってから調子が上がってきているので、今から走るのが楽しみ。ベストな走りがしたい」とコメント。前回大会は、レース後半に強い向かい風を受ける悪条件だったにもかかわらず、大会新記録となる2時間25分38秒で優勝。恩師の小出義雄監督にも、「条件が悪い方が調子がいいんじゃないか」と冗談混じりに言われているようで、今大会も昨年同様のコンディションであれば、連覇の可能性も多いにありうるだろう。

 以下、そのほかの選手のコメント要旨。

男子出場選手

佐藤敦は、「今回でマラソンは13回目となるが、優勝はまだないので、目指している」と力強く語った 【スポーツナビ】

佐藤敦之(中国電力)
「(昨年の)ベルリン世界選手権では6位入賞という結果となったが、その1年前の北京五輪では最下位でそこからはい上がってきたので、自信にはなった。でも、(世界選手権では)優勝争いに絡むことなく6位だった。自分自身2012年のロンドン五輪では勝負したいと思っているので、そこで勝負するにはどのレースでもいいから優勝しなければならない。勝負にこだわるレースがしたい。
 世界の選手は1年に3本のマラソンレースに出場しても、きっちり走っている。世界選手権や五輪で活躍しようとしたら、(代表)選考を勝ち抜いてその後の本大会と合わせて2本連続でしっかり走らなければならない。今季は、ロンドンマラソン9位、ベルリン世界選手権6位といい結果で来ているので、3回連続いい結果を残したい」

藤原新(JR東日本)
「2時間8分以内で走ることが目標。自己ベストを出せば、おのずと結果は付いてくると思う。世界選手権は61位と失敗のレースだったが、学んだことも多くあったので、それをどう生かせるか。失敗は成長するために必要だったと証明するためのレースにしたい」

サリム・キプサング(ケニア)
「昨年、初来日して優勝することができた。そういう思い入れのある大会にまた呼んでもらってうれしい。大会に向けて十分に練習を積んできたので、十分な結果が出せるような状態にある」

ラシド・キスリ(モロッコ)
「調子は大変いい。東京マラソンに向けて、十分な準備をしてきた。いいトレーニングができていたので、当日はベストを出せるという自信を持っている」

大西雄三(日清食品グループ)
「ニューイヤー駅伝が終わってから、マラソン練習に入った。予定していた練習は消化できた。調子はまずまず。たくさん強い選手がいるので、その中で上位に食い込みたい」

女子出場選手

前回は大会記録で優勝した那須川(右から2人目)をはじめ、ベストを尽くすと語った女子選手。左からビクティミロワ、グタ、尾崎 【スポーツナビ】

尾崎朱美(セカンドウインドAC)
「調子が良い状態でスタートラインに立てる。大会記録を狙って積極的に走りたい」

アレフティナ・ビクティミロワ(ロシア)
「これまでで最高(の状態)。ポルトガルとロシア南部で練習を積んできた。自身の前回のタイム(2時間29分33秒)よりもいいタイムで走りたい」

ロベ・グタ(エチオピア)
「いいタイムで走りたい。コンディションは良好」

 <了>
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