卜部弘嵩&功也の天才兄弟、K-1ルールで揃い踏み勝利 優弥&中島はK-1MAX日本代表へ意気込み=Krush

長谷川亮

卜部兄弟の兄・弘嵩(右)がセミファイナルで豪快KO勝利! 【長谷川亮】

 次代を担う新世代ファイターたちによるK−1ルールの戦い、「Krush−EX 〜New Generation Fight〜」が19日、東京・新宿FACEで開催された。

 メーンとセミではチームドラゴンの若き天才兄弟、卜部弘嵩と功也が揃い踏み。兄・弘嵩がセミファイナルで学生キック王者の小山泰明を、弟・功也はメーンを務め総合格闘家のKING皇兵と対戦した。

兄・弘嵩が小山に豪快KO勝利

兄・弘嵩はセミで学生キック王者・小山を豪快KOで下した 【長谷川亮】

 圧巻の勝利を飾ったのは兄・弘嵩。学生キック王者の小山はプロ入り後の戦績を6戦5勝(1KO)1分の負けなしとする逸材であったが、弘嵩はローに合わせた右ストレートで開始早々にダウンを奪うと、速いテンポとローの威力で上回りペースを握っていく。1R終盤、さらにダウンを追加されながらも2Rに入ると左ボディとローキックで反撃に移った小山だったが、弘嵩は右オーバーハンドで打ち抜きノックアウト。大会MVPといってよい豪快KOを飾った。

弟・功也は皇兵に判定勝ち、試合後には試合の反省を口にした 【長谷川亮】

 兄の勝利で意気上がる功也であったが、圧力がありタフな皇兵の攻略に手こずってしまう。功也が打ち合いを仕掛けても皇兵は下がらずにこれへ応じ、さらにバックブローなど変則的な攻撃で功也にペースを与えない。ようやく3Rに入ると功也は左ミドル、奥足ローと効かせて判定勝ちを収めたものの、兄の鮮やかな勝利が頭にあったか、「メーンなのに倒せなくてあまりよくない試合でした。次は倒せるよう頑張ります」と試合後のマイクで反省の弁を口にした。

「湘南ダンシングスクール」所属の現役女子高生2人がラウンドガールとして登場した 【長谷川亮】

 今大会は全7試合、赤コーナーサイドは全てチームドラゴン所属選手という構成で行われたが、結果は4勝3敗。卜部兄弟の連勝もありドラゴンが勝ち越しに成功した。
 一方、K−1甲子園出身の佐々木兄弟(兄:大蔵、弟:涼助)も揃って第5試合と第4試合に出場したが、先に登場した弟・涼助がKO負けに沈むと、兄・大蔵も不用意に出したアッパーにカウンターを浴びてダウンを喫し判定負け。この敗戦で大蔵は戦績が4勝4敗と五分の星になり、涼助は1勝2敗と黒星が先行。試練の時を迎えることとなった。

 また若手が主体となった今大会に合わせ、ラウンドガールにも「湘南ダンシングスクール」所属の現役女子高生2人が登場。大会に彩りを加えた。

山本優弥、中島弘貴が日本予選大会での活躍を誓う

3.27K−1MAX日本代表決定トーナメントに出場する優弥(右)、中島はKrush代表として大暴れしてくるこを約束した 【長谷川亮】

 さらに、休憩明けには3.27 K−1MAX日本代表決定トーナメントへの出場が発表されたばかりの山本優弥と中島弘貴がリングイン。2人は日本予選大会への意気込みを語り、Krush出身選手として場内のファンに活躍を誓っていた。両選手のコメントは以下の通り。

■山本優弥
「日菜太選手との対戦が決まって、とても強い選手なので1回戦のことしか考えないでいこうと思います。日本代表決定トーナメントを優勝した人間が今年のMAXを引っ張っていくと思うので、僕がそれになるよう頑張ります」

■中島弘貴
「昨年Krushの70キロトーナメントで優勝したので、Krush代表として上がります。応援よろしくお願いします」

 その他、大会の試合結果は以下の通り。

■「Krush−EX 〜New Generation Fight〜」
2月19日(金)東京・新宿FACE

<第7試合 63kg契約/K−1ルール/3分3R・延長1R>
○卜部功也(チームドラゴン)
(3R判定3−0)
●KING皇兵(S.F.K)
※30−29、30−29、30−28

<第6試合 60kg Fight/K−1ルール/3分3R・延長1R>
○卜部弘嵩(チームドラゴン)
(2R2分41秒 KO)
●小山泰明(建武館)

<第5試合 60kg Fight/K−1ルール/3分3R>
●佐々木大蔵(チームドラゴン)
(3R判定3−0)
○松野祐貴(NPO JEFA)
※30−27、30−28、30−28

<第4試合 60kg Fight/K−1ルール/3分3R>
●佐々木涼助(チームドラゴン)
(2R2分09秒 KO)
○一馬(小比類巻道場)

<第3試合 55kg Fight/K−1ルール/3分3R>
○匠(チームドラゴン) 
(3R判定3−0)
●田村勇気(ドージョー☆シャカリキ)
※30−28、30−28、30−29

<第2試合 55kg Fight/K−1ルール/3分3R>
●木谷典史(チームドラゴン)
(2R1分38秒 KO)
○榊 克樹(韓道場)

<第1試合 55kg Fight/K−1ルール/3分3R>
○伊澤波人(チームドラゴン)
(2R1分38秒 KO)
●光・センチャイジム(センチャイムエタイジム)
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著者プロフィール

1977年、東京都出身。「ゴング格闘技」編集部を経て2005年よりフリーのライターに。格闘技を中心に取材を行い、同年よりスポーツナビにも執筆を開始。そのほか映画関連やコラムの執筆、ドキュメンタリー映画『琉球シネマパラダイス』(2017)『沖縄工芸パラダイス』(2019)の監督も。

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