バイエルン、リベリーとロッベンの競演復活へ=ブンデスリーガ第19節プレビュー
いよいよリベリー復帰へ ロッベンとの競演に期待
前節フル出場で勝利に貢献したロッベン。今節はリベリーとの競演に期待が集まる 【Bongarts/Getty Images】
開幕から3試合で勝ち点2と出遅れた後、初秋にはいったん調子を取り戻したかに見えたバイエルンだが、秋が深まるにつれてなかなか連勝できないチームに逆戻りしてしまった。今季就任したルイス・ファン・ハール監督の解任論が早くもささやかれたが、11月のシャルケ、レバークーゼンといった上位陣との直接対決を引き分けで終えた後、現在まで続く連勝が始まった。
12月8日には、CLグループリーグ最終戦でアウエーにもかかわらず、ユベントスを4−1と撃破するセンセーショナルな勝利で決勝トーナメント進出も決めた。主将ファン・ボメルや今季加入したFWロッベンら、一度は負傷離脱した選手が出場時間を増やしてくるとチーム戦術も安定し、ウインターブレーク直前の2試合は下位チーム相手とはいえ、ボーフムに5−1、ヘルタ・ベルリンに5−2と圧勝した。
ひざの故障で苦しんできたロッベンは前節のホッフェンハイム戦で今季5回目のフル出場を果たした。前半戦最終戦で2カ月半ぶりのフル出場となったオランダ代表への期待は大きい。そしてもう1人、リベリーの存在も忘れてはならないだろう。ウインターブレークのバイエルンに関するニュースといえば、リベリーの移籍問題が中心だった。彼は今後も移籍の道を模索するものと思われるが、当面はこの問題を封印してプレーに専念する見込みだ。
オランダ代表FWロッベンとフランス代表MFリベリー。2人は間違いなくブンデスリーガを代表するスター選手で、ファンの耳目を集めている。だが、彼らが同時にピッチに立ったのは、今季ここまで公式戦6試合のみと、その期待には応えられていなかった。だが、競演はもうすぐだ。前節、リベリーはコンディションの問題でベンチ入りを回避したが、今節のブレーメン戦で約3カ月半ぶりのメンバー復帰が予想される(バイエルン公式サイトより)。これからはピッチでのパフォーマンスに注目したい。
クローゼが前節ようやく今季初ゴール
それだけに、このゴールはバイエルンだけでなく、ドイツ代表にとっても朗報となった。これまでの代表での実績を重視してクローゼを重用してきたレーブ監督も胸を撫で下ろしたことだろう。いや、逆に指揮官の悩みは深まるのか。ゴメスは現在絶好調。前節は惜しくも無得点に終わったが、第17節まで5試合連続ゴールを決めており、8ゴールでチーム得点王に立っている。
バイエルンに関して言えば、ファン・ハール監督はゴメスとオリッチの両FWを高く評価していると思われ、クローゼが先発争いに食い込むには、もう少し時間が必要かもしれない。もっとも、今節はクローゼの古巣ブレーメンとの対戦だ。出場のチャンスが与えられれば、前節につかみかけた復活のきっかけを確かなものにしたいところだろう。
対するブレーメンは、リーグ戦3連敗で首位戦線から後退気味ではあるが、そのうち2試合はシャルケ、ハンブルガーSVと続いた上位陣との連戦だった。8月から12月にかけて、リーグ戦とヨーロッパリーグで21試合無敗を続けたが、突如乱れてリーグ戦3連敗。首位と勝ち点10差の6位にまで順位を下げた。
リーグ戦に限れば最近4試合で1得点と攻撃陣の不振は深刻だ。しかも今節の相手は攻撃陣の駒がそろったバイエルンとあって苦戦は必至か。今季チーム唯一の全試合フル出場を続けるDFメルテザッカーら守備陣が踏ん張り、チャンスを待ちたい。これ以上の連敗を避けるべく、ホームの歓声をバックに持ちこたえられるか。
なお、今節でバイエルンが首位に立つには、ブレーメン戦の勝利が絶対条件。首位レバークーゼンが敗れ、2位シャルケが引き分け以下の場合、バイエルンが暫定ではなく、堂々の首位に立つ。レバークーゼンが引き分けの場合でも、バイエルンが大量得点で勝利すれば首位を奪取する可能性もある。
<了>
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