ミランは１０日に行われたユベントスとの上位対決を３−０で制した。ネスタのゴールで先制し、ロナウジーニョが２ゴールを決める活躍を見せた。代表取締役のガッリアーニにとっては、この夜のゲームはチームの熟成度を見極める“試験”だったが、敵地での勝利に、チームのプレー内容に対する喜びのコメントを残した。
　一方、監督のレオナルドはチームがどんな状況にも対応できることを確認し、満足した表情をのぞかせた。

　以下は、ユベントス戦後のレオナルド監督とガッリアーニ代表取締役のコメント。

　今夜の試合は、決して（３−０という）結果ほど簡単なものでなかった。ゲーム序盤のユベントスは前線の高い位置からプレッシングを仕掛けてきており、かなり苦しめられる時間帯が続いていた。しかし、完全に主導権を譲り渡すことなく、徐々にミランのゲームを作り直すことに成功した。これが今日の試合の鍵だったと思う。その結果、セットプレーからいい時間帯にゴールを決めることができた。

　視界はよくなってきている。チームはエネルギーに溢れ、ひとつにまとまっている。まだまだ足りない部分はあるが、困難な状況を打破してきてチームは団結しており、わたしは落ち着いて仕事ができる。スクデット（セリエＡ優勝）獲得へ？　何が起こるかは分からない。しかし、まずはわれわれが成長し、自分たち自身のことを考えなければならない。

　難しいゲームにおいて、われわれは素晴らしい内容を披露できた。ひとつの難関を突破したと言いたいね。今シーズン、ここまで良いサッカーをしてきたビッグクラブを相手に、すべてのミランの選手が実力を出し切ったと思う。ユース出身の２人（アバテとアントニーニ）を含むディフェンスラインから、中盤、ロナウジーニョとベッカム、そしてトップのボッリエッロまで素晴らしい動きを見せてくれた。この勝利は（ホームの）サンシーロで次節の試合を待っているファンにまで届くと信じている。

　ロナウジーニョの２ゴール？　アウエーでユベントスに勝利したシーズンは、スクデットを獲得してきていると記憶している。でも、ひとつ忘れてはならないことは、この話はデッレアルピでの記憶だということだ（現在、ユベントスはスタジアム建設中のため、スタディオ・オリンピコを使用中）。

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