ガッリアーニ「1月のベッカム移籍は95%の段階」=ACミラン公式サイト・インタビュー
結果の出ないミランだが、ガッリアーニはレオナルドについて「多くの年月をミランで過ごしてほしい」と語った 【Getty Images】
いつの日か、サンシーロを保有したい
1月の移籍については様子を見てみよう。世界の頂点を目指すわれわれのブランド策略は続いている。ブランド力について話すときには、いつもこの点に注目している。レアル・マドリーは1966年から98年までの間、一度もチャンピオンズリーグ(91−92シーズンまではチャンピオンズカップ)を獲得できなかったにもかかわらず、自らのブランド力を成長させ続けてきた。
ミランはといえば、(今世紀に入ってから)03年と07年に2度制覇している。もちろん現在の強さがチームの人気を左右することは承知しているが、われわれは常に高いレベルを維持していきたいと考えている。
――1月のベッカム移籍について
「すでに完了済みである」と言うことはできない。というのも、ミランとロサンゼルス・ギャラクシーとの間で、契約書の内容について詰めているところだからだ。95%のところまで来ている段階だ。
――サンシーロスタジアムの今後について
われわれの立場はとても明確だ。いつの日か、サンシーロを保有したいと考えている(現在はミラノ市が保有)。今となっては知る者は少ないが、建設当時の1926年〜36年までは、ミランのホームスタジアムだったんだ。インテルはそのころは、アレーナで試合を戦っていたからね。そして37年からミランはミラノ市にスタジアム保有の権利を譲り、インテルとともにサンシーロを使用するようになった。われわれはサンシーロにとどまり、スタジアムを修復し、ほかの現代スタジアムとは異なる状況の中を進んでいきたいと考えている。
スタジアムに新しい名前をつけることは難しい。これからもサンシーロという名前を使用することになると思う。サンシーロはサンシーロだ。ミラノ市がスタディオ・ジュゼッペ・メアッツァと命名しているが、「メアッツァに行ってくる」とは誰からも聞かない。ミラノ市民は皆、「サンシーロに行ってくる」と言うからね。このスタジアムは、サンシーロでい続けるのだろう。
――ミランの売却報道に対して
ミランを売却する計画は絶対にない。われわれには関係なく、誰かが話題作りに出したものだろう。繰り返しになるが、フィニンベスト社がミランを売却するということはあり得ない。エミレーツ社と契約を結んでいるが、ドバイにおいてミラン保有権の分配や売却などの話し合いが持たれたことは一度もない。
メディアは選手を「なぜ買った?」「なぜ売った?」と問う
ミランの監督だ。多くの年月をミランで過ごしてほしいと願っている。
――イタリア代表が批判されていることについて
あの試合(10日のアイルランド戦。2−2の引き分け)を観戦したのだが、レストランで見たために、テレビで何を言っていたのかはよく分からなかった。ともかく、イタリアは予選を通過したわけだから、あの晩はフェスタ(パーティー)をして喜ぶべきだったのではないか。イギリスのフットボールクラブやフランス代表が敗れても、観客が拍手を送る場面をわれわれは夢見る。しかしながら、イタリアにはイタリアの文化があるからね。
――過密スケジュールについて
カレンダーはシーズン開幕前からすでに決まっており、それが変動するわけではない。毎月のように代表戦による中断期間がある。それがないときは、水曜日と日曜日に試合をやるということだ。
――ミランを退団したジラルディーノとグルクフの活躍について
(常に笑顔を浮かべていたガッリアーニだが、この質問から声には少し皮肉が込められていた)昨日の代表戦(14日のキプロス戦。ジラルディーノのハットトリックで、イタリアが3−2で勝利)について、息子のジャンルカと夕飯を食べながら語ったよ。
ジラルディーノがミランにいたころは「彼は中堅クラブでしか活躍できない」と言われ、彼をなぜ買ったのか質問してきた。そして今、彼をなぜ売ったのか聞いてくる。ミランがジラルディーノを獲得したことは間違いだった。そして、彼を放出したこともまた間違いだった、とメディアはわたしに問うわけだ。それはグルクフについても同じことが言えるだろう。「なぜ買った?」「なぜ売った?」と……。厳しい話だ。
<了>
ACミラン日本語版公式サイト
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ