岡田監督「これからは特徴のある選手を探していく」=日本代表メンバー発表会見 

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アジアカップ最終予選、キリンチャレンジカップに向け、岡田監督(右)は石川、森本ら28名を招集した。左は原技術委員長 【スポーツナビ】

登壇者:
原博実(日本サッカー協会技術委員長)
岡田武史(日本代表監督)

<アジアカップ最終予選、キリンチャレンジカップ2009 招集メンバー>

GK:川島永嗣(川崎)、山本海人(清水)、西川周作(大分)

DF:中澤佑二(横浜FM)、田中マルクス闘莉王(浦和)、駒野友一(磐田)、阿部勇樹(浦和)、岩政大樹(鹿島)、今野泰幸、徳永悠平、長友佑都(いずれもFC東京)、岩下敬輔(清水)、内田篤人(鹿島)

MF:中村俊輔(エスパニョル/スペイン)、橋本英郎(G大阪)、稲本潤一(レンヌ/フランス)、遠藤保仁(G大阪)、中村憲剛(川崎)、松井大輔(グルノーブル/フランス)、石川直宏(FC東京)、長谷部誠(ボルフスブルク/ドイツ)、本田圭佑(VVV/オランダ)

FW:玉田圭司(名古屋)、前田遼一(磐田)、佐藤寿人(広島)、大久保嘉人(神戸)、岡崎慎司(清水)、森本貴幸(カターニア/イタリア)

これからは特徴のある選手を探していく

岡田 先月にオランダ代表、ガーナ代表と海外遠征で対戦させてもらいました。これはこのチームにとって、大きな転換ポイントだと当初から計画していました。われわれの力をここからどういう方向に強化していくかを実感していく機会ということで、予想通りいい成果を得られました。
 その中で、ここまではチーム全体の強化に重点を置いてきましたが、これからはいろいろな状況に備えた層の厚さ、または状況に応じた選手の発掘、例えば残り10分でどうしても点を取りたいとき、または勝っているとき、あるいは下がってゴール前を固められているときにサイドを破る選手というように、特徴のある選手を探していかなければいけないと思っています。

 今回の3試合でいろいろな状況をシミュレーションしながら、選手を強化しながらも、新しい選手を試すということも考えています。ここでの3試合を踏まえて、来月、南アフリカ遠征で選んだメンバーで強化していくという方向性を考えています。そういう意味で、1試合1試合、相手の特徴をつかめないときもあるが、われわれのいいところを出して、もちろんホームなので勝つことにこだわっていきます。

――GKに新しい選手を招集したが、3試合で1人ずつ使い分けるのか?

 西川はキャンプには2回ほど呼んだことがあります。山本は初めて呼ぶことになるが、これは集まってキャンプをしてみて、コンディションを考えて使うことになると思います。ただ、平等に1人1試合ずつ使うと決めているわけではないです。

――代表初選出のGK山本、DF岩下、そして岡田監督としては初招集となるMF石川、FW森本、それぞれの選手への評価と期待することは?

 実績のあるGKが3人けがをしているので、どうせなら将来性のある選手、可能性のある選手を試してみたいということで、今Jリーグで非常に失点が少なく、パフォーマンスも安定してきているので、山本を一度代表チームで試して、一緒に練習したりしてどういう選手か見てみたいということで選びました。
 岩下に関しては前々から能力があると分かっていましたが、少し安定感がないかなという見方をしていました。だが、ここのところ非常に安定していて、ボールのフィード力も高いし、ヘディングなどボール際をつぶす力もある。またCKでのゴールも多くて、闘莉王に似たようなところがある。(闘莉王の)けがのことも考えて、一度試してみたいと思いました。

 ナオ(石川)については、今回中盤の攻撃的なポジションがけが人等もあって手薄で、松井もまだ本調子でなく、試合もそれほど出ていない中で、ここのメンバーでどうしても点を取りたいときに中へ中へ行くパサーが多いので、アウトサイドで勝負できる選手、そして点に絡める選手をずっと探してきました。香川もいいが、けが持ちで無理はさせたくないということもあり、石川にぜひチャレンジしてもらいたいと思っています。

 森本は本当に初めてで、正直あまり生で試合も見られていません。ビデオでしか見ていない。やはりゴールを取る、クロスに入っていく迫力というか、ゴール前での動き出し、裏への速さというのはいいものがある。ゴールを取ることを期待して選びました。

――香港戦は予選なので勝たないといけない試合。いろいろと制約があるかと思うが、どう考えているか?

 香港はちょっと変わりました。監督も韓国人に代わってメンバーも代わって、以前よりも「かなりやるな」という印象を受けています。そんなにイージーなゲームではないので、われわれはベストを尽くさなくてはいけないと考えている。ここは準備期間も2日間と短いので、ある程度気心が知れたメンバーの組み合わせ、今までの戦い方を知っているメンバーの組み合わせと、海外組のコンディション等も考慮した上で戦っていこうかと思っています。

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