バスケ大神雄子、WNBA挑戦2年目へ向け意気込み

スポーツナビ

米女子プロリーグWNBAへの再挑戦に向け、意気込みを語ったJOMOの大神雄子 【スポーツナビ】

 バスケットボール女子の日本代表候補、大神雄子(JOMO)は12日、都内で記者会見を行い、2年目となる米女子プロリーグ(WNBA)挑戦に向け、意気込みを語った。
 昨季所属したフェニックス・マーキュリーからオファーを受けた大神。前回はトライアウトから参加したが、今季はその次の段階、入団テストを兼ねたトレーニングキャンプから挑戦する。大神は、17日のキャンプ開始を控え、「“目の前にあるチャンスを貫く”という自分のスタイルをアメリカでも貫いて、絶対にロースター(登録メンバー)に自分の名前が載るように、頑張りたいと思います」と話し、開幕メンバー入りを目指すことを誓った。

 昨季は、開幕戦メンバー入りを果たすと、ポイントガード(PG)として23試合に出場し、総得点56点(1試合平均2.4点)を記録した。今季はトレードやドラフトなどで集まった4〜5人の選手と同じポジションを争うことや、昨季13人だったロースターが11人に減ったことで、「現実的には、前回よりもロースター入りは厳しいと思う」(大神)と、とらえている。また、今年2月に左手首を骨折したことで、本格的な練習を再開したのは4月中旬からという状況だ。それでも大神は、「リハビリやトレーニングをしてきたので不安はありません。思い切ってアメリカにチャレンジできると思います」と逆境も力に変えて、シーズンに臨む。

 目標については、「PGとして、ヘッドコーチとチームメートの要求にどれだけ瞬時に対応できるようになるか」と話し、プレータイムを伸ばし、司令塔としての信頼を得ることを意識。そのために、「勉強は好きじゃない」としながらも、「(米大リーグ・マリナーズの)城島健司選手の英会話の本にはまっています」と話すなど、英語でのコミュニケーションを円滑にするため、努力を続けている。

「『こいつに任せておけ』と思われるような選手になりたい」と話した大神。13日の渡米後は、17日からのトレーニングキャンプ、27日〜30日のプレシーズンゲームでアピールをし、11人のロースター入りを目指す。

大神雄子・会見コメント要旨

JOMOの横小路喜代信部長(左)と握手を交わす大神 【スポーツナビ】

 昨年同様、フェニックス・マーキュリーのトレーニングキャンプに参加する事を、とてもうれしく思っています。
“目の前にあるチャンスを貫く”という自分のスタイルを、しっかりとアメリカでも貫いて、絶対に6月5日のロースターに自分の名前が載るように、一生懸命に頑張ってきます。

 昨年はチームに入団することが一番の目標でアメリカに渡りました。そして、ロースター入りが決まった後は、少しでもプレータイムを伸ばすことや、フェニックスが要求しているプレースタイルに自分がどれだけ対応できるかということを考えました。今年はまずプレータイムを伸ばしたいです。それが信頼につながると思うので、トレーニングキャンプでしっかりと取り組んでいきたいと思います。

(心境の違いは)プレーもそうですが、昨年、苦戦した英語力の向上について。バスケはチームスポーツだし、司令塔という役割(ポイントガード)からしても、監督や選手とのコミュニケーションがとても大事だと思っています。そこは自分でも意識して、積極的にいきたいなと思っています。

 フェニックス・マーキュリーには、北京五輪の米国代表選手もいます。その選手をいかにフリーにさせるかとか、スタッツに出ない部分も自分には大事だと思っています。まずは、信頼や細かいプレーの判断に取り組み、そこをしっかりとアピールしていきたいと思います。

(2月に左手首を骨折し、その後はリハビリの日々だったが)ケガをしたことで気付いたことがあったり、何かを得られたり、教えてもらえた時期だと思っています。
 手首は、(医師から)骨折した2カ所はほぼくっついているという診断を受けました。この1カ月、リハビリも実戦トレーニングも積んできたつもりなので、今は恐怖とか不安とかはありませんし、やってきたリハビリが逆に自信になっていると思います。今は思い切ってアメリカで頑張ってきたいという気持ちでいっぱいです。

<了>
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