みのる、大森らが登場 最後は“雪合戦”で幕=マッスル

タカハシ

「マッスル・ハウス」が8度目の興行を後楽園ホールで開催 【前島康人】

 DDTのマッスル坂井がプロデューサーを務め、8回目となるマッスルの後楽園ホール大会『マッスル・ハウス8』が超満員札止め1666人の観客を集めて開催された。

 今回は『クイズ・ミリオネア』や『イロモネア』といったTV番組をモチーフにマッスル独自の世界を構築し、最後は観客席にプレゼントとして投げ込まれたプラスチックボールを、リング上と観客席で投げ合う“雪合戦”での締めとなる大団円となった。

「ツルティモドラゴン・マニア」を開催

ふざけ過ぎた「ツルティモドラゴン・マニア」 【前島康人】

 第1部ではマッスル総合演出家の鶴見亜門が最初に登場し、おじである鶴見五郎ことツルティモ・ドラゴンの功績によりスタートした日墨友好数十年の記念イベントである『ツルティモドラゴン・マニア』の開催が発表された。しかし、これには豚インフルエンザの流行から開催の見直しをマッスル坂井が進言するが、日墨の墨はメキシコではなく、ツルティモドラゴンジムのプロクラスのある「墨田区」から選手を招へいするイベントであることが説明される。そして坂井を除くマッスルメイツの全員が、そのプロクラスで新たにプロレスラーとしてのライセンス取得しており、新キャラクターとしてこの日登場することも予告された。

 するとマッスルメイツがマグナムTOKYOやCRAZY MAXと言った旧闘龍門の選手たちのキャラクターをそのままパクッて登場し、彼らなりのルチャ・リブレ(自由な戦い)を披露することに。しかし、その自由さはあまりにも度が過ぎていたため試合は中断し、その後、亜門よりライセンス取得のための必要経費としてそれぞれ16万円が請求される。

 もちろんそのような大金を“汁レスラー”である坂井たちが所持しているはずもなく、亜門から新たなスポンサーであるパチンコメーカーのSMS(スーパー・メガネワールド・スポーツ)の藤岡ノリカズ氏を紹介される。そして藤岡氏をスポンサーに迎えた記念の新装開店として、今回は後楽園ホールをパチンコホールに見立ててプロレスを披露することとなり、プラスチックのボールをパチンコ玉に、観客を釘としてリング上に設置されたチューリップ型のチェッカーに観客の助力を得ながらボールを入れていった。ボールが入るたびにスクリーン上にイベント画面が映し出されるという、まさに『マッスル』らしいリング上の展開だ。ケニー・オメガや飯伏幸太、東京愚連隊などが次々と登場するものの、スポンサーの興味は飯伏個人だけだったようでCRマッスルハウスにはさほど興味を示さずに第1部は終わってしまう。

みのるvs.メカマミーが実現

偶然にも客席にいたみのる(右)とメカマミーの対決が実現 【前島康人】

 第2部との間の休憩中にスポンサーから激しく叱責されたというマッスルメイツの面々は、どうせ怒られるのだからということも含めて、これからはスポンサーに頼るのではなく「お客さんがスポンサー」という原点に戻ると宣言した。

 そしてお客さんに直接聞く前に、この日用意したメーンイベントでの大家の相手が誰になるかの直前までの映像が上映される。しかし、決定する直前までしか映像は作られていなかったため「お客さんをスポンサーとする」考えに基づき、ランダムに観客席から10人を選んだ上で、その観客からの意見を吸い上げ、大家の対戦相手を決定することになる。

 ところが、ランダムで選ばれたうちの一人がなんと鈴木みのるで、リクエストした試合は「三冠選手権試合 高山(善廣)vs.鈴木(スローモーション付き)」というものであった。この試合を亜門が言った「お客がスポンサー」という言葉をタテに、この日強行させようと迫るみのるの前に、テーマ曲と共にメカマミーが登場し、急きょみのるとメカマミーによるエニウェア・ストリートファイトマッチが行なわれた。

 メカマミーと私服姿のみのるは組み合いながら観客の視界から消え、しばらくするとメカマミーが鈴木みのるを抱えたまま水道橋の地を離れたところがスクリーンに映し出される。その後、みのるを除く9人でメーンイベントで大家と戦わせたい相手のアンケートがとられると、財布から4千円を盗まれたアントンでもなく、ほぼ全員の総意として趙雲子龍が対戦相手として選ばれた。大学の先輩・後輩でありながら、プライベートでも決して仲が良くない2人は、それぞれが気持ちに特別な感情を込めての攻防を繰り返していく。そして最後は趙雲によるラクダ固めで試合は決着した。

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