福原愛「14歳の自分には負けたくない」=世界卓球 直前インタビュー
日本卓球界の顔でもある福原愛。世界選手権は7年連続7度目の出場。今回は自己最高を目指す 【スポーツナビ】
日本卓球界の顔として活躍している福原愛(ANA)は、今回の世界選手権で7年連続7度目の参加。14歳で初出場したパリ大会では、いきなりシングルスでベスト8に入り、それ以来、日本代表のエースとして世界と戦ってきた。自国開催となる今大会に向け、意気込みを語ってもらった。(構成:スポーツナビ)
初出場となった14歳の時にベスト8まで勝ち上がった福原。地元開催となる今回は、さらに上を目指し「14歳の自分に負けたくない」と意気込む 【スポーツナビ】
(昨年8月に)北京五輪があったので、精神的にも成長した部分がある思います。ただ、自分ではあまり実感していないです。でも、(今年1月の)全日本選手権などですごくいい結果(自己最高となるベスト4進出)を出せたり、そういう部分では少し自信になりました。
――今回の大会に向けて、どんな準備をしてきましたか?
五輪が終わってから、ルールが新しくなって初めての大きな国際大会なので、新しい技などいろいろ用意はしてます。けれども、まだ実戦で試した事がないので、(新しい技が通用するかどうかは)まだちょっと良く分からないですね。
――どのような気持ちで大会に臨みますか?
日本で開催される世界選手権は、自分が現役の間に何度も行われるとは限らないので、この1回をすごく大事にし、1球1球全力で戦いたいと思います。
――日本代表として毎年日の丸をつけて戦うことは、プレッシャーになりませんか?
まったく感じないです。日本代表ということで、すごく誇りに思っています。プレッシャーよりも、「日本中の人が応援してくれているんだ」ということを実感できます。世界選手権などで表彰台に上がって、日の丸が上がるのを見ると、すごくうれしい気持ちになりますね。
――福原選手にとって世界選手権とは、どのような大会ですか?
2003年のパリ大会で初めて出場して、活躍ができました(14歳でベスト8進出)。それで、世界の仲間入りを果たしたなって感じがしたので、すごく大事な大会です。もちろん、1回目でベスト8に入ったので、プレッシャーがある大会でもあります。
――今回の目標は?
(結果を)あまり意識してしまうと良くないかなって思っています。もちろん行けるところまで行きたいですが、1試合1試合頑張って、そのご褒美としてメダルがもらえたらいいなと思っています。
――自己最高がシングルスベスト8。これより上に行けることを期待します
そうですね。14歳の自分には負けたくないです。
――ダブルスでは平野早矢香選手とペアを組みます。このペアでは以前、プロツアーで世界ランクトップの中国人ペアを破る快進撃を見せ、見事に優勝した経験があると思いますが、調子はどうですか?
(07年10月の)オーストリアのプロツアーで優勝した後は、あまりダブルスの練習はしませんでした。私たちは練習よりも、試合をやっていく中で強くなっていけるペアだと思っているので、世界選手権でも、一試合ごとに調子が上がるようにしていきたいです。
――今回の世界選手権ではどんな福原愛を見せたいですか?
どの選手も気合が入っていると思いますが、わたしも良い成績を出したいと思っています。なかなか日本で世界選手権が開催されることはないと思うので、みなさんには間近で見てもらいたいです。生で見るのとテレビを通して見るのではまったく違うので、やっぱり会場に足を運んでもらって日本選手団を応援してもらいたいです。それで、私も見にきて下さったみなさんの期待に応えられるように、感動を与えられるような良いプレーをしたいと思います。
<了>
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