【ラグビー/NTTリーグワン】全試合先発で迎える髙本幹也の新人ラストマッチ。 自らの判断力を信じ、日本屈指の10番にお返しする<東京サントリーサンゴリアス>

東京サントリーサンゴリアス 髙本幹也選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

東京サントリーサンゴリアス(以下、東京SG)の今季最終戦は、5月25日(土)、秩父宮ラグビー場で横浜キヤノンイーグルス(以下、横浜E)と戦うプレーオフトーナメント3位決定戦となった。昨季も3位決定戦で同じ相手と戦い、敗れてシーズン4位に終わった屈辱がある。1年経って、チームとしての成長した証が欲しい。

選手個々においては、すでに成長した証を見せた選手もいる。ルーキーイヤーにあたる今季、レギュラーシーズン全16試合、そしてプレーオフトーナメント2試合、そのすべてにおいてスタンドオフのポジションで、スタメンで出場し続けた髙本幹也だ。

プレーオフトーナメント準決勝・東芝ブレイブルーパス東京戦では、先制点となるドロップゴールを決める強心臓ぶりも発揮。試合後には“世界最高の10番”であるリッチー・モウンガのほうから髙本に歩み寄り、健闘を讃えられる場面もあった。

「リーグワンを1シーズン経験して、『自分の“判断力”や“感覚”は通用するんだな』という手ごたえはつかめています。(準決勝で決めたドロップゴールも)『イケるな』と思った感覚に従った結果です」

それでも、髙本は自分の出来に満足していない。

「チームに対しての影響力はまだまだ足りてない。それは先輩方を見ていたら分かります。ラグビーワールドカップメンバーの先輩方を始め、チームに対しての影響力がすごく大きい人たちばかり。僕も早くチームを勝たせるプレーヤーになりたいですね」

“チームを勝たせる影響力を持つ選手”は、対戦する横浜Eにもいる。同じ10番を背負う日本屈指の司令塔・田村優だ。今季第11節で対戦した際には、最大25点差のリードを奪いながら後半だけで一気に詰め寄られると、試合最後のワンプレーで田村優がペナルティキックを選択。“逆転サヨナラペナルティゴール”を決められて、悔しい大逆転負けを喫した。

「田村選手はいつも落ち着いて、毎回いい判断をしてくる選手です。その判断の部分ではやっぱり負けたくないですね」

目の前で味わったあの悔しさを、今度は髙本がお返しする番だ。ルーキーとしてのラストマッチ。日本屈指の仕事人を前に、髙本は自分の判断力を信じて、チームを勝利に導く。

(オグマナオト)
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著者プロフィール

ジャパンラグビー リーグワンは、「あなたの街から、世界最高をつくろう」をビジョンに掲げ、前身であるジャパンラグビー トップリーグを受け継ぐ形で、2022年1月に開幕した日本国内最高峰のラグビー大会です。ラグビーワールドカップ2023を控え、セカンドシーズンとなるリーグワン全23チームの熱戦をご期待ください。

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