スペシャルオリンピックス冬季世界大会開幕へ 日本選手団が結団式

岩本勝暁

橋本壮史(スノーボード)

7名のアスリートと1名のコーチがチームを代表して抱負を語った 【岩本勝暁】

 男子のスノーボードで世界大会に選ばれて本当に嬉しいです。複数のボランティアの皆さんのおかげです。本当にありがとうございます。職場の人たちや友だち、家族の大きな応援に元気が出ます。日ごろの練習の成果を出して自己ベストを出したいです。アイダホでは笑顔で最高の思い出をつくり、腹いっぱい味わいたいです(笑)。僕たちにチャンスを与えてくださったことを心より感謝します。ありがとうございました。

三島正人(スノーシューティング)

 一生懸命がんばってきます。友達もたくさんつくりたいと思います。応援よろしくお願いします。

小山紗百合(スピードスケート)

 ベストを出してメダルを取りたいです。がんばりますので皆さん、応援をよろしくお願いします。

酒井智佳恵(スノーボードヘッドコーチ)

 アスリートも緊張していますが、コーチも全員が緊張しています。この緊張を楽しさに変えてがんばっていきたいと思います。私は一般の会社に勤めているボランティアの一人です。この大会のために1週間も休ませてくださった会社や、一緒に働いている方にとても感謝しています。また、こうしてたくさんの方々がこの大会に協力してくださっていることに感謝しています。コーチとしてアスリートとともに、普段の調子を思う存分発揮して、楽しんで大会が成功するようにがんばりたいと思います。皆さん応援よろしくお願いします。

高円宮妃殿下

 本日、2009年スペシャルオリンピックス冬季世界大会アイダホの日本選手団結団式に、アスリートの皆さま、スペシャルオリンピックス日本の活動を支援してくださっている皆さまとともに出席できたことを嬉しく思います。スペシャルオリンピックス日本の活動は全国47の都道府県に広がっております。関係者ならびに名誉会長である細川佳代子さんの長年の夢でした。心よりお喜び申し上げます。

 日本全国それぞれの地域でスポーツを通して交流しておられることはとても素晴らしいことだと思います。今回の冬季大会には、全国24の都道府県から87名の日本選手団が参加すると伺いました。ユニホームの発表もありましたが、とても格好いいユニホームです。また、きょう皆さんが召している富士山と桜がついた赤いジャパンのユニホームもとても似合っていらっしゃいます。そのユニホームに誇りを持って、日ごろの練習の成果を存分に発揮され、友情をはぐくみ、世界の皆さんとの交流をぜひ深めてきてください。

為末大(プロ陸上競技選手)

結団式に駆け付けた為末大選手(右)と2007ミス・ユニバースの森理世さん 【岩本勝暁】

 オリンピックというのは僕もすごく思い入れが強くて、皆さんが勝負に行くという気持ちは分かります。でも、人生で何回もない機会なので、楽しんでいろいろな人と交流して、今まで自分がやってきたことを出し切れるようにがんばってほしいと思います。僕たちもすごく勇気をもらうことができるので、一生懸命努力をしてきてほしいと思います。

森理世(2007ミス・ユニバース)

 皆さまの目を見ているとキラキラしていて、本当にここまで努力されてきたんだなと思いました。緊張もされていると思いますが、練習で流した汗や涙が素晴らしいものになって返ってくると私は日本から願っています。どうぞがんばってきてください。

細川佳代子(認定NPO法人スペシャルオリンピックス日本 名誉会長)

 待ちに待ったきょうのこの日がやってきました。最後の合同合宿で約束したことを覚えていますか? アメリカに出発するまで決してケガをしないこと。それから風邪をひいたり病気をしないことを約束しました。きょうは嬉しいことに、誰一人欠けることなく全員が元気でこの日を迎えられたこと、それが私の喜びです。

 1993年、オーストリアで行われた冬季世界大会に、熊本からたった2人の少年アスリートがスケートで参加しました。役員とコーチが3名、合わせて5名が日本代表として熊本から旅立ちました。応援団は2人のアスリートのお母様と私とボランティアのお医者様と青年の5名。つまり日本から旅立ったのは10名でした。私にとって初めての世界大会では、言い表すことのできない素晴らしい感動をたくさん体験しました。この素晴らしいスペシャルオリンピックスの活動を熊本だけでなく日本中に広めるまでがんばろう。必ずやこの世界大会を日本で開催するまでがんばろうと決意しました。ちょうど16年がたちました。スペシャルオリンピックスの5名の選手団は87名になってアメリカに旅立ちます。

 こんなにスペシャルオリンピックス日本は成長しました。なぜここまで成長したかというと、やはり主役はアスリートたちです。アスリートの皆さんが私たちの活動の主役だから、みんなが笑顔になるんです。皆さん、ベストを尽くしてきてください。そして一回りも二回りも成長した皆さんに、日本でまたお会いできるのを楽しみにしています。皆さん、がんばってきてください。

<了>

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著者プロフィール

1972年、大阪府出身。大学卒業後、編集職を経て2002年からフリーランスのスポーツライターとして活動する。サッカーは日本代表、Jリーグから第4種まで、カテゴリーを問わず取材。また、バレーボールやビーチバレー、競泳、セパタクローなど数々のスポーツの現場に足を運ぶ。

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