イチロー、松坂、ダルビッシュら34名を選出=WBC1次登録メンバー候補発表会見
WBC日本代表1次登録メンバー候補34名を発表した原辰徳監督 【スポーツナビ】
また新しい日本代表ユニホームが披露された。前回大会同様に、伝統カラーである赤、白、藍をベースに作成。日本代表ユニホームとしては初めて従来の刺繍から胸マークや背番号、個人名を昇華プリント加工(昇華インクを使って転写紙などに印刷し、高温の熱をかけてインクを気化させて繊維に色を浸透させる独特の加工方法)することで軽量化をはかった。
以下は会見コメント。
心・技・体ともにベストなメンバーをつくる上で選出
原監督 幸い、2月15日に(合宿に)結集しまして少し時間があります。その中で28名に絞り込む作業があります。今は固定観念は抜きにして、白紙の状態で集まったメンバーの中で28名を選び、その後にチームカラーなどを質問されたら答えられるようにしたいと思っています。
――現段階で34名を選んだが、重要視したポイントは
原監督 最初に就任して、侍ジャパンの監督という形になって、何よりジャパンというのはあこがれであり、誇りであります。そんな中で世界中に散らばっている日本野球人全員の協力を下に、さまざまな方々に相談をしながらこのメンバーを絞り込んだということです。当然、心・技・体ともにベストのメンバーをつくる上において、戦ってくれる力を持っている選手を選びました。
――キャプテンを置く考えはあるか
原監督 現時点では考えておりません。ただし、これから2月15日をスタートとして侍ジャパンというチームをつくります。そのときにキャプテンを置いた方がいいという判断をするならキャプテンを決めることはあり得ます。ただ、現時点では真っ白い状態の中でチームをつくっていきたいと思っています。
――メンバーを発表してWBCに向けた気持ちは
原監督 第1回大会は王ジャパンが世界一という大変な金字塔をつくりあげたわけです。当然マークもきついでしょう。しかし、今回は侍ジャパンという形でメンバーも変わって、侍ジャパンの名に恥じないような戦いをする、と。その中で戦う選手たちには私自身も期待していますし、せん望というまなざしの中でチームを前に動かしたいと思います。必ずジャパンというユニホームが世界中で暴れてくれると信じています。
――イチローら大リーガーに期待することは
原監督 もちろん環境など彼らは経験を持っていますから、大きなパワーとしてチームの中でやってくれると思っています。しかし、もう侍ジャパンというチームになるわけですから、メジャーリーガーも日本の選手たちもこのユニホームを着るからには侍ジャパンとして団結して戦ってもらいたい。そのことを心掛けたいと思います。
――今回のメンバー以外から選手を選ぶ可能性は
原監督 今回は第1次登録メンバー候補選手ということですから、今日のメンバー34名のコンディショニングがいいなら間違いなく宮崎には集まってもらいます。しかし、野球選手にとって大事なモノはコンディショニングですから、それ次第では今日発表していない選手でも、準備をして虎視眈々(こしたんたん)とやってくれるメンバーもいますから、大いにあり得ると思います。
――日本代表はストライプのイメージだったが、今回のユニホームのデザインは
原監督 私も今日初めて見たんですが、素材そのものが非常に新しい。普通はロゴや背番号は縫い込まれる形になっているが、今回はペイントされているので軽さと動きやすさはかなりのものだと思います。まさに未来型のユニホームということで楽しみですね。私は日本代表にはプロになってから初めてですから、イメージも白紙の状態ですから。このユニホームを輝かせるのは戦いに勝つことだと思うのでがんばります。
※原監督会見コメント、加藤良三コミッショナーら会見出席者の主なコメントに続く