ビジュアルと実力を兼ね備えたスキー界の華、福田修子

岩本勝暁

クロスカントリースキー競技とは?

 丘陵や森林など起伏のある雪上コースを走るクロスカントリー競技は、北欧を中心に発展した。ノルディックスキーの一種で、かかとが持ち上がる特殊なスキーを使用してタイムを競う。
 滑走法にはクラシカル走法とフリー走法の2種類があり、雪面に掘られた2本の溝に沿って、前にだけ滑るスキー板を平行に前後させながら進むのがクラシカル走法。スケーティングが禁止されているため、ワックスの選定が非常に重要になる。一方、フリー走法に制限はなく、スケーティングも認められているため、より速く滑走できる。
 スキー競技の中でも距離のバリエーションが豊富で、女子1.2キロ、男子1.4キロのスプリントや、1チーム4人編成で走るリレーなどがある。トリノ五輪からは、同じ距離を異なった走法で走るダブルパシュート、1チーム2人編成で走る団体スプリントの2種目が新たに採用され、福田修子・夏見円ペアが団体スプリントで8位入賞の好成績を残した。
 今年2月、ワールドカップ・ストックホルム大会の女子スプリント・クラシカルで、夏見円が3位入賞を果たした。これまでの五輪、世界選手権、ワールドカップを通じて、日本人選手が表彰台に立ったのは史上初めての快挙だった。

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著者プロフィール

1972年、大阪府出身。大学卒業後、編集職を経て2002年からフリーランスのスポーツライターとして活動する。サッカーは日本代表、Jリーグから第4種まで、カテゴリーを問わず取材。また、バレーボールやビーチバレー、競泳、セパタクローなど数々のスポーツの現場に足を運ぶ。

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