セミファイナルではＧＨＣジュニア・ヘビー級タッグ王者の金丸義信、鈴木鼓太郎組が前王者のＫＥＮＴＡ、石森太二組を返り討ちにしてＶ２に成功。ＫＥＮＴＡからレクイエムで３カウントを奪い取った鼓太郎が、ＧＨＣジュニア・ヘビー級王座挑戦をアピールした。
　両チームは７．１３博多でもタイトルをかけて対戦。この時は挑戦者であった金丸組がＫＥＮＴＡ組に勝利し、王座を奪い取ったが、９．６武道館で行われた「第２回日テレ杯争奪ジュニアヘビー級タッグリーグ戦」公式戦＆優勝決定戦ではＫＥＮＴＡ組が２連勝。２年連続のリーグ戦優勝を果たしている。

　王者組は２日前の調印式で発した予告通り、この日もラフファイトを連発。セコンドの平柳玄藩がいきなりＫＥＮＴＡ組の入場を襲おうとして失敗し、ＫＥＮＴＡに場外へ投げ捨てられる場面もあったものの、その後もたびたび試合にちょっかいを出し、場外戦にも加勢。試合中盤には王者組のイス攻撃によってＫＥＮＴＡが流血するアクシデントがありながらも、挑戦者組は最後まで勝負を捨てずに戦い抜いたが、その奮闘も届かず。石森が金丸の逆エビ固めで動けないスキに、これまでブルーディスティニー２発を返された鼓太郎が、より強力なフィニッシュ技・レクイエムでＫＥＮＴＡを脳天から突き刺し、３カウントを奪い取った。

　鼓太郎はリング上から「おい、ＫＥＮＴＡ。次はシングルだ」と、ＧＨＣジュニアヘビー級王座挑戦を表明。「これだけやられたら逆指名せざるを得ないでしょ」と、シングル王座初戴冠＆ジュニア２冠王への野望に胸を膨らませた。

　新日本プロレスの中邑真輔から「ノアの象徴と戦いたい」と対戦要求を突きつけられた三沢光晴が、新日本の１．４東京ドーム大会出場へ向けて前向きな発言をした。
　この日の三沢は第４試合で中嶋勝彦と一騎打ち。中嶋の先制エルボー攻撃や鋭いキック、さらには掟破りのタイガースープレックスにペースを奪われる展開となりながらも、これでもかといわんばかりのエルボー連打で中嶋の闘志を削り取っていくと、エメラルドフロウジョンでフィニッシュ。わずか１０分足らずで勝負を決めた。

　試合後、中邑からの指名に対し三沢は「名前を出してくれるのはうれしい。やらないという理由はない」と対戦に前向きな発言をしたものの、まだノアの２３日＆２４日のクリスマス興行も残っていることなどから、「首を痛めて体調に不安もあるし、タッグマッチなら相手も探さないと」と参戦へ向けてのハッキリとした明言は避けた。

■プロレスリング・ノア「Ｗｉｎｔｅｒ　Ｎａｖｉｇ．’０８」
１２月７日（日）　東京・日本武道館

＜第７試合　ＧＨＣヘビー級選手権　６０分１本勝負＞
[王者]○佐々木健介
（２５分２７秒　ラリアット→体固め）
［挑戦者］●齋藤彰俊
※第１３代王者が２度目の防衛に成功

＜第６試合　ＧＨＣジュニア・ヘビー級タッグ選手権　６０分１本勝負＞
［王者組］金丸義信、○鈴木鼓太郎
（３１分５４秒　レクイエム→エビ固め）
［挑戦者組］●ＫＥＮＴＡ、石森太二
※第１０代王者組が２度目の防衛に成功

＜第５試合　ＧＨＣヘビー級選手権次期挑戦者決定戦　６０分１本勝負＞
○秋山　準
（８分３７秒　スタンド式フロントネックロック）
●森嶋　猛

＜第４試合　特別試合　シングルマッチ　６０分１本勝負＞
○三沢光晴
（９分１５秒　エメラルドフロウジョン→片エビ固め）
●中嶋勝彦

＜第３試合　６人タッグマッチ　３０分１本勝負＞
力皇　猛、丸藤正道、○モハメド　ヨネ
（１６分０１秒　キン肉バスター→片エビ固め）
高山善廣（高山堂）、佐野巧真、●リッキー・マルビン

＜第２試合　タッグマッチ　３０分１本勝負＞
小川良成、○田上　明
（１１分５４秒　つくば薪割り→体固め）
杉浦　貴、●本田多聞

＜第１試合　シングルマッチ　２０分１本勝負＞
○青木篤志
（１４分０８秒　腕ひしぎ逆十字固め）
●伊藤旭彦