宙に舞うトランポリンの妖精、廣田遥

岩本勝暁

トランポリン競技とは?

北京では、男子代表の外村哲也(写真)が4位入賞の好成績を残した 【Photo:北村大樹/アフロスポーツ】

 ベッドと呼ばれる跳躍面で連続10回のジャンプを行い、技の美しさや難易度、高さ、雄大さ、安定性など競い合う。着床の際に畳一枚分のジャンピングゾーンから外れると減点。技の難易度を表す難度点と、美しさや正確性を採点する演技点で得点が決まる。

 現代のトランポリンは米国のジョージ・ニッセンによって考案され、1930年代から瞬く間にヨーロッパへと普及した。初めて世界選手権大会が開催されたのは、1964年のロンドン。2000年のシドニーから五輪の正式種目に採用され、日本からは中田大輔と古章子が出場。古が6位入賞を果たした。

 ドーハで行われた2006年アジア大会でも新種目として採用。五輪では個人競技のみだが、世界選手権やワールドカップでは2人が2台のトランポリンで同調性を競うシンクロナイズド競技も行われている。
 2008年の北京五輪にはアテネから2大会連続の廣田とともに、男子の上山容弘と外村哲也が出場。外村は上位8人で争われる決勝に進出し、4位入賞の好成績を残した。しかし、日本人で初めて世界ランク1位に輝き、メダルが期待された上山は9位で予選敗退。廣田も12位で決勝進出を逃した。

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著者プロフィール

1972年、大阪府出身。大学卒業後、編集職を経て2002年からフリーランスのスポーツライターとして活動する。サッカーは日本代表、Jリーグから第4種まで、カテゴリーを問わず取材。また、バレーボールやビーチバレー、競泳、セパタクローなど数々のスポーツの現場に足を運ぶ。

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