五輪予選へ代表が始動 佐古ら参加=アジア選手権第1次強化合宿
バスケットボール男子日本代表始動の会見に臨んだ佐古(中央)と竹内兄弟 【鈴木栄一】
中国以外は、横一線
五十嵐圭ら世界選手権組の復帰
代表に復帰した五十嵐 【鈴木栄一】
「アジア大会で(代表から)外れたことは、全然気にしていなかったといえばうそになる」と当時の心境を語った五十嵐は、「スポーツ選手にとってオリンピックに出ることは目標ですが、まずはメンバーに残ることを考えています。自分の持ち味であるスピードを生かし、HCのバスケットを早く理解したい」と意気込んだ。鈴木HCは五十嵐を招集した理由について、「彼もまだ若くて発展途上の選手。アジア大会の時は、大会まで(合宿期間が)1週間と時間がなく、自分のバスケットボールを教え込む余裕がなかった」と明かし、今回は五十嵐に加え川村卓也(オーエスジー)、山田大治(トヨタ自動車)と、「JBLでしっかりと結果を残した」(鈴木HC)3人の世界選手権代表もメンバーに復帰させた。
メンバーの中で監督のバスケットを最も理解しているのはPG佐古賢一(アイシン)だが、36歳の彼に1試合の大半を任せることは非現実的。鈴木HCも「PGを3人は選びたい。一人のPGに30分以上を任せることはない」という考えを示しているだけに、五十嵐が再び代表チームの主力としてコートに戻ってくるチャンスは十分にある。リバウンドからの速攻が攻撃の鍵となる日本にとって、日本人では傑出したクイックネスを誇る五十嵐が、チームのバスケットをしっかりと理解すれば大きな戦力となる。
鈴木体制での変化
また今回は、大会までの週間スケジュールを4勤3休として立てているが、これはあくまで代表チームとして全体で練習する日程のこと。3休の間は、「選手たちは練習熱心なので、こちらから言わなくても、個人での練習や各自の所属チームの練習に参加するでしょう」(鈴木HC)と、各自でトレーニングに励んでもらう方針だ。
さらに4勤3休を導入した背景として、けが人を防ぐためというのが最も大きな理由として挙げられる。今回出場すれば、4度目の五輪予選となる36歳のベテラン佐古賢一(アイシン)も、「一番大事なことは、ベストな状態で大会に挑むこと。大会直前にけが人という誤算が出ると、大きくチームの歯車が狂ってしまう」と、コンディション調整の重要性を語っている。
ポイントは、中国以外のチームからの勝利
<了>
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