高橋不在でフレッシュな新王者誕生、中庭は10位に終わる=フィギュア男子
来季に目を向け前向きな中庭
フリーで苦戦し、総合10位に終わった中庭 【Getty Images】
SPでは自信を取り戻していたというトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)で転倒するなど、ジャンプの着氷で大きくバランスを崩していた。また、FPでも最初の4回転トーループで身体の左側を強打するなど激しく転倒してしまい、しびれて左ひじが動かない状態のまま、演技を続けたという。2つめのジャンプだったトリプルアクセルでステップアウト、3回転ルッツ+2回転トーループでは手をついてしまい、単発の3回転ルッツは両足着氷。最後のジャンプだった3回転フリップでも冒頭の4回転と同じ転び方をしてしまった。ジャンプで大きな失敗をしたにもかかわらず、終盤のストレートラインステップでは最後の力を振り絞って懸命に滑り、コンビネーションスピンもレベル4を取る内容で締めくくれたのは、今後につながる演技だったと褒めたい。結果は、ジャンプで大きな失敗を2度も犯かし、SP7位からフリー最下位の総合10位だった。
「今季から新たに協力してくださっている方たちのためにも頑張ろうと思っていたし、パーソナルベストを更新したいと思って臨んだが、残念な結果です。GPはこの中国杯だけなので、2週間後のスロバキアでの試合とその後、中1週間空けてのドイツでの試合ではワールドランキングのポイントを稼ぐために優勝したい。今後は来季のためのポイントを取りに行きます」と、落ち込んではいられないとばかりに前を向いたコメントを残した。
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