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フィギュアスケート、スケートカナダ見どころ
村主、武田が初戦 王者なき男子シングルにも注目

 グランプリシリーズ第2戦、スケートカナダが11月1日(日本時間)より行われる。女子は村主章枝(avex)と武田奈也(早大)が初戦を迎える。男子は世界王者のジェフリー・バトル(カナダ)とステファン・ランビエール(スイス)が引退を表明し、表彰台には次世代のスターが上がることになりそうだ。

目が離せない女子シングルの戦い

優勝を狙う地元カナダのジョアニー・ロシェット
優勝を狙う地元カナダのジョアニー・ロシェット【Getty Images】

 今季のルール一部改正(特に、スピンの技がひとつ減り、スパイラル姿勢の時間が長くなるなど、「演技」や「つなぎ」により重点が置かれる)で影響を受ける女子シングルの争いは、目が離せない。スケートカナダに出場する選手は、新しいプログラムがどんな評価を受け、また個々の選手たちの技術がルールにきちんと対応できているのかを見極める大事なシーズン序盤の一戦となりそうだ。


 優勝候補には、2008年世界選手権銀メダリストのカロリナ・コストナー(イタリア)と、地元カナダのジョアニー・ロシェット、07年世界ジュニア女王のキャロライン・ザン(米国)が挙げられるだろう。

 “ガラスの心”を持ち、一昨季までは本番で実力を発揮できなかったコストナーだったが、昨季は見違えるような活躍ぶりで、世界選手権では過去最高の成績を収め、欧州選手権2連覇するなど、才能を開花させた。169センチの長身を生かしたダイナミックな演技が魅力で、スピードに乗ったジャンプを武器に今季こそ世界トップを狙う。

 昨季は、世界選手権で過去最高の5位に食い込むなど、出場した大会で上位進出を果たしたロシェットは、22歳にして成長を遂げていることを実証してみせた。それまで挑戦してこなかった3回転の連続ジャンプを、昨季後半戦までにしっかりとマスターし、競技会で成功させるなど周囲を驚かせたからだ。女王争いを演じている浅田真央、キム・ヨナの18歳コンビと違い、均整の取れた女性らしい体型を維持しながらも、彼女の背中は鍛え上げたアスリートそのもの。この背中を作り上げたからこそ、安定感のあるスケーティングができるのだろう。

村主、武田も表彰台を狙う

スケートカナダ開幕を前に調整する村主章枝=オタワ
スケートカナダ開幕を前に調整する村主章枝=オタワ【共同】

 シニア1年目だった昨季にグランプリファイナルで4位と健闘するなどまずまずの成績を収めたジャン。驚異的な柔軟性の持ち主で、スピンやスパイラルが武器。特に、大きく後ろに反ったレイバック姿勢の上半身とフリーレッグが90度のあたりで重なり合い、それがまるで貝のように見える「パールスピン」が得意技だ。もちろん、3回転の連続ジャンプを跳ぶなど、今季はシニアの初タイトルを虎視眈々と狙っているに違いない。


 この3人に待ったをかけ、表彰台を目指すのが日本勢の村主章枝(avex)と武田奈也(早大)の2人。村主は今季、安藤美姫(トヨタ自動車)を指導するニコライ・モロゾフコーチに師事し、新たな境地を開拓しようという強い意気込みを感じさせる。モロゾフイズムを注入されたベテラン村主がどんな“化学変化”を見せて、氷上で輝けるのか楽しみだ。また、元気印がトレードマークの武田が、名振付師のトム・ディクソンに依頼したショートプログラムで大人の女性らしい演技を披露し、一皮むけた姿を見せられるのかも注目したい。

辛仁夏

 東京生まれの横浜育ち。1991年大学卒業後、東京新聞運動部に所属。スポーツ記者として取材活動を始める。テニス、フィギュアスケート、サッカーなどのオリンピック種目からニュースポーツまで幅広く取材。大学時代は初心者ながら体育会テニス部でプレー。2000年秋から1年間、韓国に語学留学。帰国後、フリーランス記者として活動の場を開拓中も、営業力がいまひとつ? 韓国語を使う仕事も始めようと思案の今日この頃。各競技の世界選手権、アジア大会など海外にも足を運ぶ。

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