フィギュアスケート、スケートカナダ見どころ

辛仁夏

ペアとアイスダンスの優勝候補は?

ペアでは川口悠子&アレクサンドル・スミルノフに注目 【Getty Images】

 世界選手権銅メダリストのジェシカ・デューブ&ブライス・デービソン(カナダ)が優勝候補の筆頭。対抗馬は、07年世界ジュニアチャンピオンのキオーナ・マクラフリン&ロックニ・ブルーベーカー (米国)と、川口悠子&アレクサンドル・スミルノフ(ロシア)か。ペア大国の中国からは、ことしシニアデビューとなる期待の新星ペアが登場する。それが、昨季の世界ジュニア選手権銅メダルの董慧博&忤一鳴(中国)だ。
 昨季のフランス杯でISUの国際競技会としては初めて4回転サルコーのスロージャンプを成功させたティファニー・バイス&デレック・トレント(米国)も出場し、豪快なジャンプを披露してくれるのか、目の肥えた観客たちは楽しみにしているひとつだろう。

 アイスダンスは、当初エントリーしていた地元カナダの期待の若手ペアが出場しないため、今回優勝候補として注目されるのは、昨季の世界選手権7位のナタリー・ペシャラ&ファビアン・ブルザ(フランス)と四大陸選手権銀メダルのメリル・デービス&チャーリー・ホワイト(米国)の2組か。四大陸選手権銅メダルのキンバリー・ナバーロ&ブロント・ボメントレ(米国)、07年世界ジュニアチャンピオンのエカテリーナ・ボブロワ&ドミトリー・ソロビエフ(ロシア)も表彰台を狙ってくるだろう。エントリーしていたキャシー・リード&クリス・リードは、クリスのひざの故障で欠場となった。昨季から日本代表として本格的に国際競技会に出場し、確実に成長を遂げているペアの今季初戦だっただけに残念だ。

<了>

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著者プロフィール

 東京生まれの横浜育ち。1991年大学卒業後、東京新聞運動部に所属。スポーツ記者として取材活動を始める。テニス、フィギュアスケート、サッカーなどのオリンピック種目からニュースポーツまで幅広く取材。大学時代は初心者ながら体育会テニス部でプレー。2000年秋から1年間、韓国に語学留学。帰国後、フリーランス記者として活動の場を開拓中も、営業力がいまひとつ? 韓国語を使う仕事も始めようと思案の今日この頃。各競技の世界選手権、アジア大会など海外にも足を運ぶ。

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