フィギュアスケート、スケートカナダ見どころ
世界王者なき男子シングル
大きな注目を集めるパトリック・チャン 【Getty Images】
そこで、このスケートカナダでは、いったい誰がタイトル争いに顔を出すのだろうか。昨季、大きな国際大会ではあまりいい成績は残せなかったが、演技の内容ではスケート関係者の注目を集めていた選手がいる。それが地元カナダのパトリック・チャンだ。昨季のカナダ選手権でバトルを破って初優勝するなど、いま売り出し中の若手ナンバーワンの17歳は、基礎がしっかりしているバランスの取れたスケーターで、安定感のあるきれいなジャンプ、滑らかなスケーティングが武器になっている。今季は、観客を魅了できるように演技の幅を広げることができれば、トップの仲間入りを果たせるかもしれない。まずは、このスケートカナダでその成長ぶりをお手並み拝見といったところか。
成長著しい南里の演技に期待
スケートアメリカでは3位に終わったエバン・ライザチェク 【Getty Images】
日本からは南里康晴(ふくや)が今季初戦を迎える。やる気を見せ始めた昨季、念願の世界選手権に初出場を果たすなど、めきめきと力をつけている遅咲きの23歳は、観客を引き込む演技力が武器。ジャンプの安定感を増せば、上位進出の可能性は広がる。さらに自信をつけるためにも、今大会で何が何でも表彰台の一角に食い込みたいところだ。